平和・繁栄のための全方位外交政策の実施


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モンゴルのツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領とジャルガルトルガ・エルデネバト首相の招きに応え、13日、ベトナムのグェン・スアン・フック首相率いる代表団は、モンゴル公式訪問と、ウランバートルで開催されるASEM=アジア・欧州会議の第11回首脳会合への出席を行っています。16日まで行われるこの訪問は、両国が協力関係の強化措置を討議する良いチャンスとなっています。

ベトナム・モンゴル関係の強化

ベトナムとモンゴルの外交関係は1954年11月17日に樹立されました。それ以来、モンゴルは常に、ベトナムとの伝統的友好関係を重視しており、ベトナムを東南アジア地域における重要な相手国の一つに見なしています。その一方で、ベトナムも常に、モンゴルとの友好協力関係を重視しています。その精神で、ベトナムとモンゴルは各レベル代表団の相互訪問を頻繁に行ってきました。1979年以来、ベトナムとモンゴルは15回にわたって政府合同委員会を開催しました。その他、両国は、文化、教育、科学技術に関する複数の協定を締結してきました。2009年に、ベトナムはモンゴルの首都ウランバートルにホーチミン主席の像を設置するなど、ホーチミン文化センターを開設しました。しかし、経済貿易分野での協力は期待通りに達成できていないという現状です。2015年現在、両国の貿易取引額はおよそ3500万ドルしか達しなかったということです。その主要原因は、二国間を結ぶ直行便がないため、製品の輸送活動は様々な困難にあるからです。そこで、今回のフック首相によるモンゴル公式訪問は政治的関係を維持すると共に、経済、農業、文化、教育など多くの分野における二国間の協力を強化する措置を交換できる機会でもあります。

ASEMの積極的な一員の役割を強調

モンゴルを公式訪問した後、フック首相は、15日と16日にウランバートルで開催されるASEMの第11回首脳会合に出席します。この首脳会合は、ベトナムが全方位外交政策の実施、ベトナムが提唱した複数のアイディアの展開を推進する良いチャンスとなります。

ベトナムにとってASEM内の協力は、常に重要な意義を持っています。この20年間、ベトナムは、活発的で責任のある一員としての役割を果たしています。ベトナムは2004年にASEMの第5回首脳会合を成功させました。ベトナム外務省・多国間経済協力局のグェン・ティ・グェット・ガ局長は次のように語りました。

(テープ)

「ASEMのメンバーの半分以上は、ベトナムの戦略的パートナーと全面的パートナーとなっています。現在、ベトナムが締結済み、又は交渉中の16件の自由貿易協定の中の14件がASEMのパートナーとのものです。」

ベトナムは新たな発展段階に入っています。去る4月にハノイで開催された「アジア・欧州パートナー関係の強化」に関する会議で、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように強調しています。

(テープ)

「ベトナムは、ASEMの加盟国と共にASEM内の協力を強化し、人間を中核にしたASEM共同体の構築に寄与すると公約します。」

フック首相による今回のモンゴル公式訪問とASEMの第11回首脳会合への出席はベトナムのオープンな外交路線を具体化させると同時に、ベトナムとモンゴルとの協力関係の強化、とりわけアジア・欧州の連携、地域と世界の平和、安定、繁栄の強化に寄与すると期待されています。

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