(VOVWORLD) - 11月25日に行われた汚職防止対策指導委員会会議で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、「これまで、党政治局員や、中央執行委員会委員を含め数百人の幹部が法律と党の規定違反で厳罰に処されてきたことは党員にとって警鐘である」と強調するとともに、「第13回全国代表大会が間もなく行われるが、今後も、党内の綱紀粛正は強化されていく」と語りました。
これに先立ち、各レベルの党委員会大会の開催作業を総括する会議で、チョン氏は幹部・党員に対し、「どんな状況にあっても道徳を守るよう」訴えました。実際、ベトナム共産党は常に幹部・党員の道徳教育を重視しています。才能と道徳を兼ね備えた幹部の育成や、幹部・党員の心身練磨などは最優先課題とみられています。
ドイモイ=刷新事業が始まってからこの35年間、党は幹部育成に関する複数の決議・指示・規定・決定を出し、幹部・党員の道徳と能力向上に重要な基礎を作り出してきました。しかし、残念ながら、現在も党内に汚職・腐敗・道徳衰退がはびこっています。
これを前に、第4回総会で、第12期党中央執行委員会は、党建設や、党内の綱紀粛正、道徳の衰退防止に関する決議を発表しました。第12期だけでなく、第8期、9期、10期、及び11期党中央執行委員会も、『党員の政治的思想、道徳、ライフスタイルの衰退の防止』の重要性が強調してきました。これを基礎に、党員・幹部全員は党建設事業と党内の綱紀粛正に力を入れ、汚職・腐敗・道徳衰退予防対策を積極的に進めています。
断固たる措置で、これまで、党は、幹部・党員による多くの法律と党の規定違反事件を発見し、厳格に処理してきました。これに関し、チョン党書記長・国家主席は、「心が痛むが、党・国家・国民のためには、やむを得ない。これは全党の深い教訓となっている」と苦言を呈しました。こうした中、幹部・党員の革命的道徳教育の強化は重要な任務となっています。
「革命的道徳」という本の中で、ホーチミン主席は、「簡単に言うと、革命的道徳は党と革命のために生涯をささげ闘争することである」と明記しました。また、「ベトナム共産党は与党である。それぞれの党員・幹部は革命的道徳を重んじ、『勤倹廉正、公平無私』でなければならない。党は精錬で強靭、国民の奉仕者でなければならない」と強調しました。
ホーチミン主席の思想は幹部・党員の革命的道徳教育の指針となっています。党建設事業や、党内の綱紀粛正、革命的道徳、党員の心身練磨などに関するホーチミン思想を貫徹して、今日のベトナム共産党の指導部と幹部・党員は時代の変化を踏まえ、具体的な措置をとっています。これらの措置を効果をあげていますが、今後も実施されてゆきます。
党建設・綱紀粛正や、幹部・党員の革命的道徳教育は必須な任務であり、長期的に実現されています。全党の政治的決意、世論の関心と監視を受けて、この事業は強固な党建設という目標を達成できるはずです。これは、ベトナムが国の建設発展事業を続行する重要な要素でもあります。