既にお伝えしましたように、ベトナム社会主義共和国の憲法は2014年1月1日に発効しました。その後2ヵ月、一連の省庁、部門、地方は、憲法を実践する為にさまざまな具体的かつ適切な活動を展開してきました。
憲法の施行は足並みを揃えながら、統一的で効果的でなければならないと求められています。この精神で、年初以来、多くの省庁や地方は憲法の重要な内容を集中的に宣伝しており、法的文書を点検してきました。
憲法を実践に移すことは国家行政機関の最重要な任務の一つであると認識されています。3月始めに、司法省は各省庁、省庁に相当する機関、省レベル人民委員会の法律宣伝係員を対象に憲法の基本的内容を紹介、普及する会議を開催します。続いて、司法省、各省庁と部門の法制組織の指導者を対象に憲法の内容を周知貫徹させる会議を開きます。また、今年中に、「ベトナム社会主義共和国の憲法を理解する」をテーマにする作文コンテストが開かれます。それと同時に、憲法に関するシンポジウム、研究会、科学討論会なども開催されます。
憲法の施行とその検査という任務を果たす最高人民検察院は、この任務を実現する為に様々な活動を展開しています。グェン・ホア・ビン長官は次のように明らかにしました。
(テープ)
「最高人民検察院は様々な形を通して、全ての幹部、公務員に憲法の新たな内容を周知貫徹させました。法律施行担当者である検察審査員らは大衆に憲法を宣伝しなければなりません。人民検察院は幹部育成コースで憲法の新たな内容の研究、教育を行います。」
その一方で、各地方では、憲法の普及活動が活発に行われています。
北部タイビン(ThaiBinh)省で、各機関や団体は、発行済みの法的文書を点検しています。また、中部、クアン・ナム(QuangNam)省では、2013年憲法の内容を貫徹させる会議が省レベル、県レベルで18回も行われました。
しかし、憲法の施行過程は様々な試練に直面しています。それらは、国民の法的意識がまだ高くないこと、法律システムの不備が浮上しているということなどです。それと同時に、地域と世界の情勢が複雑に推移しており、憲法の施行を妨げると指摘されています。
とは言え、憲法が発効し2ヵ月後に、各省庁や地方の積極的な参加を受けつつ、憲法を実践に移す作業は、かなり順調に進んでいることを示しました。
国会法律委員会のレ・ミン・トン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「最も有利なのは、憲法が国民各層の支持と信頼を受けたことです。社会のコンセンサスが得られたことは、憲法の施行にとって大きな利点です。次は、憲法の厳粛的施行に対する国の指導者の政治的決意、国家機関の政治的責任です。そこで、全ての省庁、機関、地方の行動計画の中で憲法の施行は最重要な任務の一つであると見なされてきたのです。」
グェン・シン・フン国会議長は「憲法を採択した直後の重要な任務は憲法を実践することである」と強調しました。各省庁、部門、地方が憲法の施行を急いでいることは新時代における国の全面的かつ持続可能な発展に貢献してゆくことでしょう。