成長率の維持をインフレ抑制と結びつけるベトナム

7月30日と31日の両日ハノイで、ベトナム政府の7月の月例会議が行われました。会議で閣僚は,7月とこの7ヶ月の経済社会発展状況が積極的に変化し、多くの分野は年末まで高い成長率に達すると予測されているということに同意しました。しかし、新たな困難が発生しています。今年のGDP国内総生産を5,2%から5,7%にすることは難しくなります。

そのため、ベトナムは成長率を維持しながらも、インフレ率の抑制、マクロ経済の安定化を引き続き実施しなければなりません。これにより、政府は各省庁、部門、各地方に対して、掲げられた任務と目標の実施や生産活動の強化、インフレ率の抑制、マクロ経済の安定化、経済の再構築の効果的実施などを積極的に行うよう求めました。

具体的な措置について、政府は融資に関する各企業の困難を解決するとともに、農業に携わる企業や輸出企業、中小企業に信用借款を優先的に供与します。マクロ経済の安定化に関して、国家銀行のダオ・バン・ビン総裁は年内中に、銀行システムの再構築に関する内容を十分に実施すると公約し、次のように語りました

「テープ」

「これまで、国家銀行は9つの信用組織の再構築を行っています。これらの信用組織の審査と会計検査作業は完成しました。また、それぞれの銀行の再構築案が完成され、完了しました。全ての取締役会がこの案に署名しました」

ビン総裁はこのように語りました。

なお、政府は国営企業の再構築に関心を払っています。これにより、政府は各省庁部門、地方に対して ODA政府開発援助、国家予算、FDI外国直接投資を早期に実施するよう求めました。これについてブ・ドク・ダム政府官房長官は次のように語りました。

「テープ」

「政府は重要なプロジェクトに対しては進捗度を促進するため2012財政年度の融資を使用する他、 2013年の融資の一部の使用が出来ることを決めました。これは公的投資の再構築の新たな点です。しかし、このことは消費者物価指数に影響を与えないよう、詳細に検討されなければなりません。」

ダム官房長官はこのように語りました

成長率の維持、インフレ率の抑制とともに、政府は社会福祉の確保、国家目標プログラムの実施も積極的に行っています。これにより、各部門、各レベルに対して職業訓練や英雄称号を与えられた母親、戦没者の遺族、枯葉剤被害者のケアを配慮するよう求めました。建設省のチン・ディン・ズン大臣は、現在同省は低所得者を対象にする住宅の建設を促進していると明らかにし、次のように語りました。

「テープ」

「農村部の貧しい人々のための住宅建設はよく実施していますが、都市に住んでいる低所得者のため住宅建設は困難に直面しています。ですから、首相に低所得者のための住宅建設を行っている企業に対する低利率の融資を補助することを提出しています。」

ズン大臣はこのように語りました。

会議で、グェン・タン・ズン首相は各省庁、部門に対して行政改革や汚職防止、宣伝啓蒙の活動を引き続き行うよう求めました。

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