政治システムの刷新

先頃ハノイで閉幕した、第11期ベトナム共産党中央委員会第7回総会で取り上げられた議題の一つは、中央から地方までの政治システムの刷新と組織の改革ということです。これを実現するための政策の一つとして、行政機関の定員削減、幹部、公務員の能力向上と業務効率化というものが、最も重要な政策として位置づけられています。

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この総会で、ベトナム共産党中央委員会は「中央から地方までのベトナムの国家機関は刷新されたものの理に適っていない点がたくさん残っており、行政機関の定員削減は、設けられた目標を達成していない。一部の公務員や幹部の業務能力は職務の要求に応えていない」という見解を明らかにしました。共産党大衆委員会のグェン・テー・チュン( Nguyen The Trung) 副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムの政治システムは依然として煩雑であり、運営効率はまだ高いとはいえません。その他、行政機関へ割り当てられる予算が少ないうえに、中央から地方までの行政機関の定員が多いため、公務員の給料は安くなります。これは解決すべき問題点です。政治システムの効率向上を目指すために、政治機関の定員を削減するとともに、公務員の業務能力の向上に力を入れなければなりません。」

共産党中央委員会第7回総会では、行政機関の公務員や幹部の業務能力向上は差し迫った問題であるとして位置づけられました。ホーチミン国家政治行政学院のレ・コク・リ副院長は次のように語りました。

(テープ)

「行政機関の定員を削減するためには、第一にその機関の組織を見直す必要があります。第2はそれぞれの幹部や公務員の職務を明確に定めなければならないということです。第3は行政機関だけでなく、他の社会組織でも代替できるサービスならば、そのサービスを社会組織にシフトをするということです。」

行政機関の幹部、公務員の質的向上を目指し、仕事の要求に従って、幹部を配置するということです。ホーチミン国家政治行政学院所属共産党建設学院のチャン・カク・ベト副院長は次のように語りました。

(テープ)

「幹部、公務員の業務能力向上を目指し、その業務を評価する基準を設置しなければなりません。これと同時に、リーダーの権限を高める必要があります」

共産党中央委員会第7回総会の精神によりますと、政治システムの刷新のため、共産党の指導方式の刷新、法律の完備、祖国戦線、政治社会団体の運営方法の刷新など多くの政策が取り上げられますが、行政機関の定員の削減とその幹部、公務員の能力向上は最も重要な重点項目とされています。

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