3月31日、ハノイで開催中の第13期国会第11回会議で、グエン・ティ・キム・ガン国会副議長が、得票率95・5%で、新国会議長に選出されました。ベトナムが女性の国会議長を選出するのは今回が初めてです。就任宣誓式で、ガン新議長は国会に謝意を表明すると共に、祖国、国民、憲法に忠誠を誓いました。
世論の賛成を得る
ガン女史が国会議長に当選したことは大多数の国会議員の賛同を得ています。国会民族評議会のカオ・テイ・スアン常務委員はこの出来事に喜びの意を表明しました。スアン委員は「これは人事問題に対する党と政府の改革の表れてある。新国会議長は国会活動の刷新のため多くのアイディアを出すことを望んでいる」との期待を示しました。一方、ホーチミン市選出のドゥ・バン・ドウン ( Do Van Duong) 国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「新国会議長の宣誓の言葉は意義深いものです。新国会議長が国会を効果的に運営することを望んでいます」
世界の多くの国々の報道機関はベトナムが初の女性国会議長を選出したことを伝えています。フランスのAFP通信は「ベトナムはガン女史を初の女性国会議長として選出したという「四本柱」と呼ばれる国の最高指導者の1ポストである国会議長に女性が選ばれるのも今回が初めてである。」と伝えると共に、ガン女史を「ベテランの立法者」と呼びました。シンガポールのCNA=チャンネルニュースアジア は「グエン・ティ・キム・ガン女史が新国会議長に選ばれたのは正当な選択である」と報じました。一方、フランスの日刊紙リベラシオンは「グエン・ティ・キム・ガン女史が、得票率95・5%で、新国会議長に選出された」ことを伝えると共に「ベトナムの国会議員の大多数は男性ですが、ガン女史への賛成率は高い」と報じました。また、ベルギーの公共放送局RTBFはグエン・ティ・キム・ガン新国会議長の宣誓の言葉を強調しました。
男女平等の強調
グエン・ティ・キム・ガン女史がベトナムの新国会議長に選出されたことはベトナムの男女平等の実現における重要な前進を示すと言えます。中部クアンチ省選出のレ・ヌー・ティン( Le Nhu Tien) 国会議員は「ベトナムが初の女性国会議長を選出したことはベトナムが国の管理、指導における女性の役割を高く評価していることを示している」と明らかにしました。ティン国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「これはベトナムの男女平等の実現における大きな前進の表れです。ガン女史がベトナムの新国会議長に選出されたことはベトナムだけでなく、地域内諸国にとっても喜ばしいことです」
また、ガン女史がベトナムの新国会議長に選出されたことはベトナム女性の能力と知恵を示していると言えます。しかし、ガン女史が担う責任も重いです。宣誓式で、ガン女史は自らの責任を認識し、次のように語りました。
(テープ)
「私は法律に定められた国会議員の任務や権限を正しく、かつ、十分に果たすように努力することを誓います。先輩の素晴らしい伝統を受け継いで、国会常務委員会と協力して、国会の任務を立派に果たします。」
今後、グエン・ティ・キム・ガン新国会議長が国会を指導して、国会の任務を立派に果たし、党、政府、国民から寄せられた信頼に恥じない貢献を果たすことが求められています。