ベトナムでは30日間連続で市中感染がゼロでしたが、 4月27日以来、いくつかの地方、ひいては中央レベルの病院で300人あまりの感染症例が確認されました。現時点で最も重要な目標は新型コロナ対応に全力を尽くし、国民の安全と健康を守り、疫病対応と経済社会発展という二重の目標を完遂させることにあります。

写真提供：　Nhat Bac

国内の各地方で新型コロナの感染が流行している中で各省・市の党委員会、行政当局、新型コロナ対応の最前線に立っている部隊は共産党書記局、政府、首相、新型コロナ対策国家指導委員会委員長の指示に従って、適切な対応策を精力的に実施し、新型コロナの感染拡大を早期に収拾する決意を固めました。先ごろ、ファム・ミン・チン首相は63の省・市とオンライン会議を行い、新型コロナウイルス感染症予防対策を協議した際、各レベルの党委員会に対し、行政当局の運営能力を発揮させるとともに住民と全政治システムの参加を働きかけ、「疫病と敵のように闘う」精神で予防対策を力強く進め、対応を緊急措置、予防を長期的な戦略として精力的に講じるよう求めました。また、新型コロナ感染の検査・監視に情報技術を導入するとともに、「早期発見、迅速に隔離、効果的な治療、事態を早急に収拾する」という方針に基づき、対応策を厳格に実施する必要があるとしています。さらに、チン首相の要求に基づいて、各省庁、機関、地方は新型コロナ対応策の実施状況の検査・監視を強化する一方、新型コロナ対策国家指導委員会はそれぞれのレベル、部門、地方、機関の責任を具体化させなければなりません。チン首相は次のように強調しました。

（テープ）

「公務員を除外せず、いかなる違反者も厳罰に処すべきです。任務を委託されながら、任務を完全に果たさなかった人が処罰されるのは当たり前のことです。任務を立派に果たした人を激励する一方、完遂しなかった人に対して責任を追求する必要があります。」

チン首相は各省庁、部門、各省・市の人民委員会に対し、この期間に集中隔離措置や入国者の隔離期間終了後の健康観察、自宅隔離条件への監視を厳格化すると同時に、出入国の管理を強化するよう指示しました。そして、新型コロナ対応における党委員会委員長、末端組織の指導者、祖国戦線の責任や住民の警戒心、主体的な役割を発揮させなければならないとしています。チン首相は次のように語りました。

（テープ）

「社会的隔離措置を適用する地方はできるだけ、適用範囲を最小限に縮小し、経済社会活動や製品の流通にマイナス影響をもたらさないよう全力を尽くすべきです。また、生産原料の確保にも配慮しなければなりません。」

チン首相の指示に従って保健省はあらゆる状況に応じた適切なシナリオを用意すると同時に各国とワクチンの購入を交渉し、ワクチンの供給源を多様化し、早期にワクチンを入手したうえで、できるだけ多くの市民にワクチン接種を行うようあらゆる手を尽くしています。