新型コロナ終息後、安全な投資先であるベトナム

(VOVWORLD) -ベトナムは、新型コロナウイルス感染症拡大の抑制に成功した後、生産経営活動を行うための安全な場所になっています。

外国のマスメディアは、ベトナムの新型コロナウイルス対策を高く評価すると共に、経済専門家の発言を引用し、「ベトナム経済は他の国よりも早期に回復を遂げるため多くの利点に恵まれている」と予測しています。

投資家にとって明るい兆し

外資系企業の専門家らは、「新型コロナウイルスのパンデミック対応におけるベトナムの成功は、ベトナムに対する外国投資家の信頼を向上させた。」と認定しました。

世界最大級の国際総合法律事務所「ベーカーマッケンジー」のマネージングパートナーであるフレッドバーク氏は、「パンデミックに対するベトナムの反応は、外国企業に安心感を与えた。彼らは、ベトナムに居た方が安全だと感じた」と明らかにしました。一方、アジアを中心に戦略コンサルティングサービスを展開するソリディアンスとYCPグループのマイケル・ジーブルク氏は、「世界の多くの国と比べ、ベトナムの方が、投資家にとって印象的な国になっている」と強調しました。ベトナムへの進出企業にレンタル工場などを提供する株式会社「Kizuna」は、「パンデミック後、外国投資はベトナムに流入する」と予測し、2020年7月にベトナム南部に10万平方メートルの面積に及ぶ工場を完成させる予定です。

注目すべきことは、中国に工場を置く多くの外国企業は、ベトナムへ生産経営活動をシフトする方針です。このことは、ベトナムに多くのチャンスをもたらすことでしょう。

北部バクザン省バンチュン2号工業団地の管理者であるグエン・アン・バンさんは、「1日だけに、10人もの外国投資家がこの工業団地を視察し、投資を行いたい意向を表明した」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「バクザン省の工業団地に進出しようとする外国投資家たちは、先ず、現地の投資誘致政策に関心を示しました。次は、工業団地の地理的位置とインフラ状況が彼らの需要に応えられるかどうか。そして、豊富で質の高い労働者の供給を確保できるかどうかについても知りたいです。」

チャンスを掴んで、経済成長を遂げる

新型コロナ対策の成功は、ベトナムにおける有利な投資環境の安定と安全の確保に貢献すると期待されています。IMF=国際通貨基金は、4月末に発表した「世界経済見通し」の中で、「ベトナムは、ASEAN加盟諸国の中で最も成長率が高い国である」と予測します。また、WB=世界銀行は、「パンデミック後に、ベトナムは景気回復を見せる」と明らかにしました。在ベトナムアメリカ商工会議所のアダム・シットコフ所長は、「ベトナムは、依然として、アジア地域における魅力的な投資先の存在である」と強調しました。

日本貿易振興機構(ジェトロ)ホーチミン市事務所の平井伸治所長は「ベトナムは新型コロナウイルス感染症を良好に制圧したら、日本企業を含む外国の投資は引き続きベトナムに流入する」と評価しました。

経済、金融情報の配信、通信社、放送事業を手がけるアメリカの大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」は、「ベトナムは外国投資家にとって好きな目的地である。2020年初頭の4カ月に、ベトナムへの外国投資額は120億ドルに上ったことはその証である」と伝えました。

ベトナム政府は、2020年のGDP=国内総生産伸び率を約5%にするという目標を設定しています。その一方で、国際格付機関のフィッチ・レーティングスは、ベトナムの経済成長率は2021年には7.3%に回復すると予測しています。

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