(VOVWORLD) - ベトナムでは、9月5日は新学年度の開始日です。この日は、子どもにとって学校に戻る日ですが、学習社会づくりへの取り組みを新たにする日でもあります。
新学年度開始にあたり、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は、教育部門にお祝いの書簡を送りました。書簡の中で、チョン氏は教育部門に対し、生徒・学生に国の歴史・文化・道徳・革命思想を教えることを強化し、安全かつ親切な教育環境をつくるよう求めました。また、教師などに対し、人づくり事業に全力を尽くし、生徒・学生に対し、伝統的な向学心を発揮させ、一生懸命勉強するよう呼びかけ、学習社会づくりの重要性を強調しました。
新学年度の準備に向けて、山岳地帯をはじめ、各地方は、学校の改修や設備の完備などに力を入れてきました。北部山岳地帯にあるホアビン省は保育園から大学までの各レベルの学校が542カ所あり、その生徒・学生の総人数は23万人以上です。新学年度を前に、同省は、現地行政府の予算の他、省内の企業・組織・個人の支援を呼びかけ、学校の改修や設備の購入に充ててきました。ホアビン省教育訓練局のブイ・ティ・キム・トゥイエン副局長は次のように語りました。
(テープ)
「学校システムを点検したうえで、地元の現状に見合うような学校システムを再構築する方針です。中でも、質の高い私立学校の設立を奨励し、国の基準を満たす学校の建設に力を入れてきます。外国語や情報技術の教育を強化するための環境づくりに取り組みます。」
一方、中部高原地帯テイグエン地方のザライ省クバン県クローン村は、貧困状態にある少数民族居住地のため、生徒を学校に戻らせることが重要な課題となっています。この村のクローン中学校のグエン・ベト・クォック校長は、夏休みが終わる前に、教師たちは、それぞれの生徒の家庭を訪問し、生徒を学校に行かせるよう説得したと述べ、次のように語りました。
(テープ)
「当校は、それぞれの生徒の家族事情を把握したうえで、親たちに子どもを学校に行かせるようよく働きかけました。そして、生徒たちが学校に行った後、学校をやめずに勉強を続けさせることも簡単ではありません。そのため、いろいろな課外活動を行おうとしています。」