新憲法に定められた国民の権力


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2013年11月28日に開催された第13期国会第6回会議で採択されたベトナムの新憲法が2014年1月1日に発効しました。

この憲法の主な内容は国民の権力を強調するということです。これは憲法の土台で、国家権力の本質や、最高主体・担い手を示すものとされています。これに関し、中央理論評議会副議長を務めるフー・バン・ヒェン教授・博士は論評を執筆しました。今日はこの論評の主な内容をご紹介します。

ベトナム新憲法は「ベトナム社会主義共和国の主人公は国民であり、全ての国家権力は国民に属するもので、その土台は、労働者階級・農民階級・知識人層の間の連盟である」と明記しました。理論面でも実践面でも新憲法のこの規定は強固な基礎があるといえます。


あらゆる権力が国民のもの

ベトナム共産党は、ベトナム国民の民族解放闘争や、社会主義建設事業を指導してきたこの83年間の道のりから様々な教訓を引き出してきましたが、その中で、歴史的な意義を持つのは「革命事業が国民の、国民による、国民のためのものである」という教訓です。ホーチミン主席も「国民が国の根元である」という思想を堅持していました。

このため、政権を手にした直後誕生したベトナム民主共和国が「国民の、国民による、国民のための国家」となりました。党の「1991年の社会主義への過渡期における国の建設綱領」の中には、国家の組織原則に関して、「ベトナムは立法、司法、行政という3権を統一し、この三権の間の範囲区分を確保する」と定めました。

これに基づいて、第9回党大会の決議は「国家は国民主権を行使するための工具である」と明記しました。さらに、第11回党大会は「社会主義への過渡期における国の建設綱領」を改正し、「ベトナム国家は国民の、国民による、国民のための法治国家である」と再度確認しました。


憲法により国民主権の具体化

新憲法は「あらゆる国家権力が国民に属する」と規定しています。つまり、立法や、司法、行政のあらゆる権力は国民の権利の確保、国民奉仕のためのものだという意味です。このため、国家機関の権力行使は国民の意志、願望に基づかなければなりません。

これは、また、国家機関の活動の効果を評定するための基準でもあります。国民は、国会議員を直接選出することや、議員らの活動を監視・監査することなどで、自らの主権を行使します。さらに、国民が国の重要な問題を決定する権利を実施するために、憲法は国民投票も規定しています。


国民主権の行使

国民主権の効果的な行使は党の路線の実施にも有利な条件を作り出します。国民主権は範囲が広くて、党と国家の権限もその範囲を超えるべきでないのです。

さらに、「社会と国家のあらゆる財源、力、財産、物質などが国民に属する」という原則も確保されなければなりません。したがって、国民の物心両面の生活改善は重要な任務となっています。

現在の国の状況や、国民の知恵、知識レベルから見ると、新憲法が効果的に実施され、国の建設、発展、防衛事業に貢献するといえます。

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