日中韓外相会談 成果を収めるか


日本と中国、それに韓国の3カ国による外相会談が24日、東京で行われることが正式に決まりました。日中韓外相会談の日本開催は2011年3月以来、約5年5カ月ぶりですが、3カ国の間に残されている問題は今回の会談の成功に悪影響を及ぼす恐れがあります。

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岸田外相(左)と中国の王毅外相(右)(写真:IndianExpress)

主な議題は朝鮮問題と経済協力

3カ国の外相会談は2007年以来、日中韓の持ち回りで開催し、今回で8回目です。会談では、朝鮮民主主義人民共和国による核・ミサイル開発に対する日中韓の連携を確認するほか、日中韓で交渉中のFTA自由貿易協定など経済協力について確認する見込みです。また、議長国である日本側は今回の会議を通じて、年内開催を目指す日中韓首脳会議の実現につなげたい考えです。

さらに3か国外相会議に併せて、日中、日韓の2国間の会談も開催する予定で、日中外相会談では、尖閣諸島問題について協議される見通しです。

会談は成功するか

現在、3カ国の間には多くの問題が残されています。まず、日中関係にも悪影響をもたらしている尖閣諸島問題は今回の会談の成功を決める可能性があると見られています。実際、会談日程については、尖閣諸島を巡る日中対立で調整が難航していました。日中外相会談では、尖閣諸島周辺で中国海軍艦が日本の接続水域に入ったり、中国公船が領海に侵入したりした問題について日本が抗議する見通しですが、中国が受け入れず、反論するのは必死です。

そして、中韓間でもアメリカ軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に中国が反発しています。中国の王毅外相は7月24日、ラオスの首都ビエンチャンで、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談し、アメリカ軍の「高高度防衛ミサイル」の韓国配備方針決定について「双方の信頼を損ねた。残念に思う」と述べ、撤回を要求しました。

韓国外務省報道官は23日の定例記者会見で、24日に東京で会談する日中韓外相が共同文書を発表しないとの見通しを示しました。「切迫した日程で開かれる関係で、共同文書に関し十分な協議が行われなかったようだ」と述べました。

共同文書の発表見送りは実は3カ国の緊張関係によるものであると、多くの政治アナリストは見ています。それでも、今回の外相会談は、3カ国の緊張関係の改善に寄与すると期待されています。


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