(VOVWORLD) - アナリストらによりますと、2015年から、ベトナムと日本との関係は新たな段階に入り、かつてないほど良好で全面的かつ実質的に発展してきましたが、その発展には安倍晋三首相の多大な貢献があるとしています。
(写真:ロイター) |
実際、安倍首相は早期にベトナムとの関係の重要性を認識し、4回にわたり、日本の首相として、ベトナム公式訪問を行いました。2006年10月、当時のグエン・タン・ズン首相の日本訪問にあたり、安倍首相とズン首相は両国の戦略的パートナーシップ」の構築に向けて努力することに合意しました。
その後、2014年に行われた当時のチュオン・タン・サン国家主席の訪日にわたり、両国関係が「広範な戦略的パートナーシップ」に格上げされました。また、安倍氏は日本の首相として、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席を含めベトナムの多くの高級指導者と会合を行いました。
グエン・スアン・フック首相に対して、安倍氏は親友となっています。両氏は、両国企業の連携に特別な関心を寄せています。2017年6月に行われた日本訪問の際に、フック首相と安倍首相は共に、ベトナム投資振興会議を共催しました。両国企業の1600人の代表が参加したこの会議はこれまで最大規模のものとみられています。同年、APEC首脳会議の際に、両氏はともに、ホイアン旧市街を散歩したり、「ベトナム・日本文化空間」の開設式を共催しました。
(写真:Japan Times) |
アナリストらによりますと、安倍時代において、日本はベトナムの最も重要な相手国の1つとなりました。ベトナムのあらゆる分野での発展事業の成果には日本のプレゼンスがあるとしています。日本がベトナムへのODA=政府開発援助供与国の中でトップ、投資国の2位、観光相手国の3位、貿易相手国4位に立っていることなどはその証と評されています。
国連や、ASEAN、メコン河流域諸国などの国際場裏でも両国は緊密に連携しています。特に、日本は安全保障分野でもベトナムを積極的に支援しています。安倍首相がベトナムを2016年5月に行われたG7首脳会議、および、2019年6月に行われたG20首脳会議に招へいしたことは、安倍首相が常にベトナムとの関係強化を重視していることを示しています。
安倍首相は辞意を表明しましたが、今後も両国関係は安倍首相の貢献を基礎に良好に発展していくでしょう。そして、これは両国国民の貴重な財産であるとみられています。