候補者の履歴を読んでいる国境警備部隊の兵士

来たる5月23日、ベトナムの有権者6900万人以上が国民の権利と義務を行使する第15期国会選挙と2021年から2026年期の各レベルの人民評議会選挙で投票が行われます。選出される議員らは、有権者に対する約束と行動計画を実現させることは国会に対する国民の信頼を高めます。

5月23日の選挙では、全国の有権者は、国会議員を500人、各レベルの人民評議会議員を3727人選出します。選挙の候補者になるために、3回にわたって協商会議が行われるなど様々な工程を経なければなりません。これらは、道徳と才能を兼ね備えた人を選出するために必要な工程です。議員らは、国民の意思や願望を代表するものとして、国家の最高権力機関である国会と、各地方の人民評議会で国民の権限を実現します。その意味で、国会と各レベルの人民評議会の議員になることは候補者にとって最高の栄誉です。

1946年1月6日に行われたベトナム初の総選挙に立候補したホーチミン主席は圧倒的多数の有権者の票を獲得しました。選挙後の式典で、ホーチミン主席は国の独立・自由・幸福のために全力を尽くしてゆくと公約しました。実際、この公約は現実になりました。

そして、1960年7月15日に行われた第2期国会の第1回会議で、ホーチミン主席は国会議員に対し、国民に対する約束をできるだけ実現させなければならないと求めました。

一方、今回の選挙の候補者らはいずれも、選挙運動で有権者との接触をできるだけ行い、自らの行動計画を明らかにしました。これらの行動計画の共通点は、国全体並びに各地のさらなる発展を目指し、様々な措置や対策を提案しているということです。

有権者はいずれも、候補者が選出された場合、自らの経験と能力を最大限に発揮した上で、自らの行動計画を実行に移し、自らの公約を実現させるであろうとの確信を持っています。

75年間の歴史があるベトナム国会は常に、国民を代表する国家の最高権力機関としての役割を立派に果たしていますが、今回の選挙で選出される議員らはこの輝かしい伝統を受け継ぎ、国民の信頼をより高めることでしょう。