今週初めから、3ヶ月にわたって民事法改正法案は国民の意見集約が行なわれています。民事法改正法案は710条から構成されていますが、2005年の民事法と比べ、265条を維持、298条を改正、174条を補充する他、147条が削除されました。
ベトナム法律システムの最も基本的な法律
民事法は極めて重要であり、複数の法律を左右するなど、社会における民事活動に連動しています。ハノイ市弁護士団元主任のグェン・チョン・ティ氏は次のように明らかにしました。
(テープ)
「民事法は最も重要な法律です。というのは、憲法に次いで、市民が所有する財産や身分に関する全ての権利、市民生活や法人組織に繫がる権利が民事法に定められているからです。民事法は最も基本的な法律です。憲法に相応しく民事法を改正することは、正しい決定です。私はこの主張を歓迎します。」
実状に応えるため複数の点を補充
国民の意見を集約する10の主要な内容のうち、民事権、市民の身分権、当事者の権利の保護に対する関連機関の責任、所有形式、所有権の形成時点などには多くの相違があります。グェン・スアン・フック副首相は次のように強調しています。
(テープ)
「民事法の改正は2つの重要な見解を表現しなければなりません。それは、法律システムの法的基礎であり、自発的意思、自己決定、自己の責任を負うなど当事者関係を調整しなければなりません。次は、社会主義を志向する市場経済の法律でなければなりません。ベトナム民事法の独自性と合理性を持つ規定を活用すると同時に、世界各国の民事法を参考にする必要があります。」
その精神の下で、民事法改正案は現行法律のように、民事関係、婚姻、家族、経営、通商、労働などに関する調整範囲を規定するではなく、憲法の精神と内容に沿って国民権利の認定、尊重、擁護保障を示しています。先ほどの弁護士グェン・チョン・ティ氏は次のように明らかにしました。
(テープ)
「同法案は国民の権利に特別な関心を持っています。これは、2013年憲法の精神に合致しています。2013年憲法は、第2章に国民の権利と義務を盛り込む一方、この民事法の中には国民の権利と義務への擁護保障の内容が重視されています。国民は、政治権、選挙権、国家組織への参加権、国家機関への監視権以外に、所有権も最も重要な権利ですから」
他方、民事法の主要な内容と見なされるのは、財産と所有権、民事義務と契約の規定にも新たな点があります。公開性を保障するために、財産には不動産と動産が含まれています。財産は、現金、現物、有価証券、知的財産などでなければならないと規定されています。
民事法の改正は極めて重要であり、国の発展と国際社会への参入に対応することでしょう。