
何千年にもわたって、毎年旧暦の3月10日になると、全国各地で、ベトナム建国の祖フン王の命日を記念する式典が行われます。そこで、フン王を祀る諸活動はベトナム民族の文化的活動に欠かせない一部となっています。フート省人民委員会が今年のフン王の命日記念式典を主催することになります。
フン王の命日は今年のフン神社祭りの主要な活動となっています。命日に当たる3月10日に線香の手向けという儀式が行なわれました。
フート省人民委員会副委員長のハー・ケ・サン実行委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「フン神社祭りはフン神社遺跡とベットチ市で主に開催されています。この祭では、フン王を祀る信仰、お神輿の行列、文芸公演などが行われます。」
このように語ったサン委員長は「フン神社祭りは社会化されつつある。つまり、国家が催しものの開催や社会秩序の確保を担当し、国民がフン王を偲ぶ儀式を実行するということである。フン神社祭りはフート省のフン神社のみならず、全国各地にあるフン神社でも開かれている。」と明らかにしました。
毎年のフン王の命日の記念式典は旧暦の3月初めから命日当日の10日にかけて、様々な活動として開かれ、数百万人のベトナム人を集めています。これは、民族大団結の強化に繫がる事でしょう。
参加者の一人ト・ティ・トンさんは次のように語りました。
(テープ)
「私は今年70歳になりましたが、先祖の恩を思うために、毎年、フート省のフン神社祭りに参加します。後の世代も、先祖をいつも思うよう期待しています。というのは、フン王のお陰で、私たちの今日があるのです。」
フン王の命日でフン王を祀る信仰はベトナム人の各世代から継承され、新時代における民族大団結とベトナムの文化的価値を培っている事でしょう。