(VOVWORLD) -初の国会の議員は各政党、無所属、労働者、農民、革命戦士などの代表でした。また、北部、中部、南部を代表する労働者や農民から知識人、商人まで各部門、機関、階級の代表を集め各宗教の信者がいる他、多数民族の人々だけでなく、少数民族の人々もいました。
第1期国会第2回会議で選出されたベトナム民主共和国の政府 (TTXVN撮影) |
1946年1月6日に行われた総選挙はベトナム民主共和国の初の国会議員を選出しました。選挙規則には成人の男女は普通選挙権があり、直接投票、無記名投票とされました。当時、ホーチミン主席は「総選挙は国民全体が国の仕事を担うため、才能と道徳を兼ね備えた人物を自由に選ぶチャンスとなる。総選挙では国のために貢献する気持ちがある人ならば、誰もが立候補できる。ベトナム国民ならば、すべてが投票に参加できる。だから、総選挙とは自由、平等、民主主義、団結といえるだろう」と述べました。この初めての総選挙では全国の有権者およそ89%が投票を行い、333人の国会議員を選出しました。
ベトナム歴史科学協会のズオン・チュン・コック理事長は次のように語っています。
(テープ)
「こうした選挙の規則は、一般的ではありませんでした。幾つかの欧州国でさえも、女性が選挙に参加したり、立候補することは、普遍的ではなかったのです。」
選挙への立候補者の履歴が公開された。 |
ベトナム国会の誕生は、革命の成果であり、差し迫った要求でもありました。これは、民族独立、国家統一、及び、民族大団結の国会となっています。初の国会の議員は各政党、無所属、労働者、農民、革命戦士などの代表でした。また、北部、中部、南部を代表する労働者や農民から知識人、商人まで各部門、機関、階級の代表を集め各宗教の信者がいる他、多数民族の人々だけでなく、少数民族の人々もいました。
全民族の大団結を拡大し、「統一、統一、そして、統一」という主張を実現するため、ホーチミン主席とベトミン指導部はベトミンのメンバー以外の人々も総選挙に立候補できるということを決定しました。この決定は人民の民主権と自由権の尊重、すべての人々の知恵や力を活用したいという主張が込められました。
このことについて、レ・マウ・ハン准教授は次のように語りました。
(テープ)
「それは素晴らしい決定でした。創造性には原則があります。それぞれの状況によって柔軟な態度をとる時もあります。当時、議会の選出は非常に難しかったからです。」
一方、グエン・ハイン・フック国会事務局長によりますと、ベトナム国会を選出する初の総選挙75周年を記念することは、国会のこれまでの成果を振り返ると同時に、2021年∼2026年期の国会と各レベル人民評議会の議員選挙に向けた任務を明確にするチャンスとなっています。
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「今回の15期国会選挙では、要求に基づいて国会議員を選出するためには、どうすればいいかと私たちはよく配慮しました。例えば、国会議員の総数に占める議員活動を専門とする国会議員いわゆる専務国会議員の割合は4%、女性の割合は30%を超え、そして、少数民族出身者や、若者などの割合を増やすという目標を設定しています。同時に、有権者が優秀な議員を選出できるようにするため、選挙の民主性を確保します。」
75年間にわたって積み重ねてきた経験、また、「団結、刷新、創造、国民の利益のために行動する」という方針を掲げて、ベトナム国会は、輝かしい伝統を発揮し、「国民の代表者」としての任務を立派に果たすはずです。