ベトナム祖国戦線は1955年9月10日結成されました。その目的は何か。それはアメリカとの戦い、および、国の建設防衛事業のために民族の団結をはかることでした。それ以来、ベトナム祖国戦線はベトナム革命の重要な任務を遂行するため、民族大団結の強化に大きく貢献してきました。
60年前、ベトナム祖国戦線がベトナム独立同盟会、別名:ベトミン戦線と連越戦線の成果を基礎に結成されました。しかし、70年前の8月革命は民族大団結の構築に重要な節目を記すものとなりました。
国の建設防衛のための民族大団結
ベトナム祖国戦線の結成直後、アメリカとの戦いと北部の社会主義建設事業における自らの重要な役割を担ってきました。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のファム・テ・ズエット ( Pham The Duyet) 元議長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム祖国戦線は人民各層、各階級、民族、および、国外在留ベトナム人の団結を強めました。そのため、私たちは政治、外交など多くの分野において民族全体の力を結集できたのです。」
この60年間の歴史を見れば、民族大団結の強化におけるベトナム祖国戦線の重要な貢献が分かることでしょう。
社会監視と検証
ベトナム祖国戦線は民族大団結の強化に重要な役割を担うだけでなく、社会監視と検証に取り組む人民の合法的な権利を保護しています。ベトナム祖国戦線中央委員会の機関誌「マッチャン」(戦線)のチャン・ハウ ( Tran Hau) 元編集長は次のように語りました。
(テープ)
「祖国戦線が人民の言葉に耳を傾けると共に、人民に語るというのは祖国戦線の活動における新しい指針です。その他、祖国戦線は共産党と政府が人民の言葉に耳を傾けるため体制を作り出します。これは祖国戦線の社会の監視と検証という任務です」
新しい情勢における民族大団結を強化する対策について、祖国戦線中央委員会幹部会のグェン・ティン・ニャン( Nguyen Thien Nhan) 議長は次のように語りました。
(テープ)
「今後、祖国戦線はそれぞれの地方の条件を基に、革命運動を実施します。これを通じて、祖国戦線は国と人民に利益をもたらす活動を行えるようになります。また、各レベルの祖国戦線は人民の意見を集約して、党と政府に提出します」
ベトナム祖国戦線結成60周年を記念するのは民族大団結の新しい発展段階を印す出来事となります。ベトナム祖国戦線は結成以来、常に、民族大団結の構築、国の建設防衛事業における自らの任務と役割を立派に果たしてきたと言えるでしょう。