ベトナムは、国の工業化と現代化事業を成功させるため、汚職・浪費の防止対策に関する政策完備に努力しています。

2011年8月17日に、ベトナム政府監査と世界銀行の連携で、VACI「汚職防止対策プログラム2011」が幾つかの地方で試験的に実施されました。このプログラムは、共同体の汚職防止対策法に対する意識向上、汚職防止対策における大衆、機関、組織、幹部、国家公務員の役割と責任を発揮することが狙いです。さらに、VACI 2011は、汚職防止対策にいおけるベトナムと国際社会との協力関係の強化に寄与しています。汚職の撲滅、透明で公平な社会作りへ向けたベトナムの決意を示すため、ベトナムの国家と政府は、各地方で試験的に実施されてきた34件のプロジェクトに適切な補助措置を取っています。

政府監査所属汚職防止局のレ・クアン・ハー副局長は次のように語りました。

(テープ)

「34件のプロジェクトが世界銀行の融資を受けた直後、政府監査は汚職防止局に対し国際協力局と連携して、これらのプロジェクトの実施状況を見極め、実施過程での困難を直ちに解決するよう託しました。また、政府監査は各地方の関連各機関に対し、これらのプロジェクトの実施に有利な条件を作り出すよう求めました。」

ハー副局長はこのように語りました。

34件のプロジェクトのうち、南部アンザン(AnGiang)省ティン・ビェン(TinhBien)県アンク（AnCu)村で試験的に実施された「少数民族クメール族の法律意識向上」に関するプロジェクトは効果を遂げたプロジェクトの一つです。地元の幹部や住民、僧侶に対する法律教育訓練コースは人民多数の支持を受けてきました。アンザン省人民協会所属検査委員会のグェン・カム・ハー委員長によりますと、『農民と法律クラブ』の会合で、参加者らは法的文書の実施について討議する他、地元で発生した違法行為を巡って話し合い、社会秩序の状況などに耳を傾けました。そのため、同クラブの活動は地元におけるプロジェクトの実施に重要な貢献をしています。

政府監査のグェン・ドク・ハイン副長官

これらのプロジェクトの実施結果について、政府監査のグェン・ドク・ハイン副長官は次のように語りました。(テープ)

「政府監査の調査結果によりますと、汚職防止対策に関する各プロジェクトは大規模であり、幅広い分野において展開されてきました。特に、共同社会の汚職防止対策に対する意識向上を目的とするこれらのプロジェクトは基本的にそれらの内容に応えるものです。」

ハイン副長官はこのように語りました。

汚職防止対策のプログラム2011の実施状況を評価するシンポジウムで、世界銀行ベトナム事務所のビクトリア・クワクワ所長は次のように語っています。(テープ)

「シンポジウムで取り上げた内容は、人民が汚職防止対策の活動に参加してきたことを示しました。汚職防止対策への人民の貢献はとても印象的です。彼らは、汚職防止対策に参加できることを強調し、実際、彼らは参加しました。このことは極めて重要だと思います。というのは、政府は汚職防止対策において牽引役を果たさなければならないが、地元の住民の参加も必要としているからです。」

世界銀行ベトナム事務所のビクトリア・クワクワ所長はこのように語りました。