5日、ハノイで汚職防止対策に関する全国会議が行われました。会議の閉会式で、汚職防止対策中央指導委員会委員長を務めるグエン・フー・チョン共産党書記長はスピーチを行い、その中で、「今後も汚職防止対策を精力的に実施し続ける」と強調しました。
チョン書記長によりますと、昨年、汚職防止対策中央指導委員会は各機関との連携を強化し、汚職防止対策の指導を効果的に行ってきた結果、不祥事や汚職事件の摘発・処理が促進され、党と国家に対する国民の信頼の向上が図られてきたとしています。
チョン書記長は「2014年と向こう数年、ベトナムは法律、政策の充実を加速するとともに、汚職が発生しやすい分野を中心に経済社会管理の弱点を克服する必要がある」と明らかにしました。また、国会、政府に対し、2013年 憲法などを研究した上で、汚職防止対策に関する法律、政策の改正、補足を続けると同時に、効を奏しない規定や解決策を充実するよう求めました。
さらに、汚職行為に対する国民の厳しい批判を鼓舞し、各機関、党委員会、組織、幹部、党員の間に汚職事件の発覚・処理に対する責任への認識を芽生えさせる必要があるとしています。チョン書記長は党と国家の汚職防止対策の宣伝を進め、国民にこの対策の目的、意義への理解を深め、汚職防止対策の実施に際し、汚職予防を主要な任務に位置づけるべきであるとの見解を示しました。
そして、各レベルの党委員会、党組織、指導者は汚職防止対策を集中的かつ頻繁に指導し、政治システム全体と社会全体の力を汚職防止に活用する必要があ ると指摘し、次のように語りました。
(テープ) Trong 1
「政治的決意は汚職と断固として戦うという公約であり、具体的な行動で示すとともに、国民に公開し、国民の監視下に置かれる必要があります。自らは廉直、節約実行、浪費防止などに関する規定を遵守するとともに、党と国家の政策、法律を自発的に施行し、国民と緊密な連携を維持しなければなりません。一方、社会と大衆に対する責任感、また汚職と不祥事を断固として防止する姿勢を示した上で、具体的な行動を起こす必要があります。各レベルの党委員会と党組織は戦闘力を高め、汚職行為を主体的に予防し、厳罰に処しなければなりません。」
このように語ったチョン書記長は「今後、大規模な汚職事件の調査、発覚、処理を集中的に指導する必要がある」と強調し、次のように述べました。
(テープ) Trong 2
「当面、深刻な汚職事件の処理を加速させる必要があります。また、集団的、組織的汚職事件に集中しなければなりません。汚職に巻き込んだ幹部を公開的に処理し、汚職から得られた財産を没収すべきです。また、不祥事が発生したら、真相を究明し、有罪を判断してから起訴するという原則を貫徹し、厳格に実施する必要 があります。」
チョ ン書記長は「汚職防止対策に対する各レベルの党委員会、全政治システム、及び社会全体の監視、検査を一層強化すると同時に、汚職防止対策を年次検査監視計画に盛り込むよう求めました。汚職防止対策を効果的に実施することはベトナムの持続的な発展に原動力をかけるとみられます。