汚職防止対策の効果へ向けてコンセンサスを作る

ハノイで開催中の第13期ベトナム国会第6回会議では、汚職防止対策が討議された際に、「汚職防止対策が効果をあげるために、コンセンサスを作る必要がある」との意見が相次ぎました。

汚職防止対策の効果へ向けてコンセンサスを作る - ảnh 1

汚職犯罪が多くの分野において複雑化して増加する傾向にある現状で、ハノイ市選出のド・キム・ツエン議員は「関連各機関は管理査察規制を再度評価する必要がある。現在、公安省、政府査察の汚職専門機関は活動の形式や方法面で多くの制限がある。」と強調し、次のように語りました。

(テープ) KIM TUYEN

「汚職犯罪防止対策は極めて重要な内容の一つです。ですから、今後、国会は汚職防止対策を引き続き断固として指導、監視するよう提案します。」

一方、司法委員会のグェン・ディン・クェン副主任は「汚職防止対策は取られたものの、まだ功を奏していなかった。内部監査が汚職を発見できなかったことは、管理作業がまだ厳格になっていないことを示している。」と述べ、次のように語りました。

(テープ)DINH QUYEN

「私たちは汚職予防対策の規制を見直さなければなりません。現在、最も効果的な予防対策の一つは公開と透明性ということであると思います。幹部の採用、赴任、請負、国家目標プログラムの実施などを行った際に公開性と透明性を確保しなければなりません。それだけで、汚職の対策をすることが出来ます。また、汚職行為は厳格かつ刑事処分で処罰されるべきです。」

他方、ホーチミン市選出のグェン・ティ・クェット・タム議員は「既に発見された汚職事件を見直した上で、法律の抜け道を見つけてから、国会は汚職予防対策に効果のある法律の整備を進める。また、国会は必要があれば汚職防止対策に関する会合を開くよう」提案しました。

社会問題担当委員会のド・マイン・フン副主任は国会に属する強力な汚職防止対策システムを発足させるよう提案しました。

ホーチミン市選出のド・バン・ドオン議員は次のように語りました。

(テープ) ONG DUONG

「犯罪鎮圧を強化する必要があります。巨額の資金と権力が集中する工事や投資プロジェクトを対象に検査、監査を促し、違法行為を厳格に処理する必要があります。」

大多数の国会議員は、汚職防止対策は長期的な戦いであるものの、年毎に改善を見出(みいだ)せなければならないと認めました。そこで、国会会議で提出された提案は、汚職防止対策任務の効果向上に寄与すると同時に、ベトナム共産党中央委員会の第11期第4回決議の要求に段階的に応えています。

ご感想

他の情報