海洋プラスチックごみの削減に取り組むベトナム

(VOVWORLD) -海洋プラスチックごみは現在、ベトナムを始め世界的な問題となっています。ベトナムは海洋生態系の存続と海洋経済の持続可能な開発を目指し、海洋の環境保護のため、断固とした措置をとっています。

毎年、世界でおよそ800万トンから2千万トンのプラスチックごみが海に流れ込み、プラスチックごみの削減は差し迫った課題となっています。資源環境省所属ベトナム海洋と離島担当局のフアム・トゥ・ハン副総局長は「近年、ベトナム政府はプラスチックごみを始め、海上プラスチックごみ問題に特別な関心を寄せている」と明らかにしました。

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ベトナムは環境保護に関する政策を根本的に改正し、その中で、環境保護法改正案の採択や、2030年までの海洋プラスチックごみ管理に関する国家行動計画の発布ほか、海洋プラスチックごみ汚染対策に関するグローバル合意書の策定にも参加しています。

そのほか、ベトナムは海洋プラスチックごみに関するグローバル行動計画パートナープログラムに参加しており、2030年をめどに、海洋プラスチックごみ量の75%を削減する目標を掲げています。

これより前の2017年、ベトナムは海洋プラスチックとマイクプラスチックごみに関するUNEP=国連環境計画の評議会決議を採択した世界127か国の一つとなりました。2018年、カナダで開かれたG7首脳会議で、当時のグエン・スアン・フック首相は海洋プラスチックごみの解決を目指しグローバルな協力を呼び掛けるほか、この件に関するベトナムの公約を明らかにしました。

2020年、ベトナムは各国政府と二国間、および多国間対話を行い、海洋プラスチックごみ解決に関する国際協力を強化するための体制を討議しました。

2021年、首相はプラスチックごみによる海洋汚染対策に関するグローバル条約の策定に関する草案を批准しました。

一方、プラスチックを生産する多くのベトナム企業はプラスチックごみ削減のため、具体的な公約とその実施に努めてきました。2019年6月、消耗品と包装用品を生産する大手企業9社は連携して、ベトナム包装用品リサイクル連盟を設立しました。

現在、この連盟に加盟している企業とパートナーは沿岸の28の省や市の内、19の省や市で70件のプロジェクトを実施しています。これは海洋プラスチックごみ問題の解決を目指すベトナムの公約履行に寄与しています。


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