疫病の食い止めと経済社会発展の推進に決意を固める

(VOVWORLD) -20日午前、ハノイで開催された第14期国会第9回会議の開幕式で、グエン・スアン・フック首相は、2019年の経済社会発展計画の実施状況、2020年の経済社会発展計画に関する報告を読み上げました。
疫病の食い止めと経済社会発展の推進に決意を固める - ảnh 1       フック首相:TTXVN

その中で、フック首相は「2020年初頭の数ヶ月、世界は新型コロナウイルスの影響で数十年間のかつてないほど大きく変化している。ベトナムも深刻な影響を受けた。多くの経済社会活動は停滞になった。しかし、ベトナム全国は、力を合わせ、心を一つにし、たゆまず努力して、疫病対策を断固として実現すると同時に、経済社会活動を維持し、国民の生活を確保することに決意を固めている。」と強調しました。

全国が疫病対策に力を合わせる

世界で新型コロナウイルス感染が蔓延し、感染者と死亡者の数が絶え間なく増加している中で、ベトナムは、基本的に疫病を抑制し、死亡者もいないということで国際から高く評価されました。フック首相は次のように語りました。

(テープ)

「新型コロナウイルスのパンデミックとの闘いの有意義な勝利は、民族の愛国精神、大団結の信頼と協力の結晶です。それらのことは、ベトナムにおける党の指導下の社会主義体制の優越性と基本的価値観、党と国家、わが民族の良好な伝統に対する国民の絶対の信頼を示しています。」

このように語ったフック首相は、また「この間の疫病との闘う過程は、今後の重要な任務の遂行に際して、活躍されるべきの貴重な経験をもたらした」と明らかにしました。

経済発展に明るい点

フック首相が読み上げた報告によりますと、新型コロナウイルスのパンデミックの影響は深刻でした。生産経営活動は停滞しました。同時に、気候変動や、自然災害、干ばつ、塩害、雹、アフリカ豚コレラなども多くの地方で発生し、大きな被害をもたらしました。それに、ベトナム東部海域(南シナ海)を巡る情勢も複雑に推移しています。

このような中で、政府と首相は、困難に陥っている人々や企業への複数の支援政策を発布しました。政治システム全体、各レベル部門、企業共同体、全国民の努力のお陰で、ベトナムの経済発展には多くの明るい点があります。特に、マクロ経済が維持されているということです。

(テープ)

「第1四半期のGDP伸び率は3.82%に達し、昨年同期と比べ大幅に減少したものの、地域と世界では高いレベルにあります。ほとんどの国々、大きな相手国がマイナス成長になっている一方、ベトナムは、依然として生産経営を維持しています。エネルギーと食料の安全保障は確保されています。特に、社会距離措置を適用している期間中にも、必需品を十分に供給できました。」

それと同時に、国防安全保障や、社会秩序は確実に維持されています。ベトナムは、2020年のASEAN議長国、国連安全保障理事会非常任理事国としての役割を立派に果たしています。

マクロ経済の安定化の目標遂行

フック首相は「2020年末までの数ヶ月間と向こう数年間に、疫病対策を良好に実現すると共に、経済回復と経済社会発展に向けた任務と方策の遂行を断固として指導してゆく。中でも、新時代における幾つかの規制や政策の作成がある」とし、次のように語りました。

(テープ)

「政府は、経済回復の推進と経済発展に向けた規制や、政策、方策を作成します。また、新型コロナウイルス感染が世界規模で蔓延している背景の中で、生産経営推進、雇用創出、失業率の低下、社会保障の確保、国民と企業の信頼向上を目指して、新たな経済刺激、国内消費刺激の導入を検討します。」

フック首相はさらに「国民の生活改善と文化発展は重要な任務の一つである」とし、「力を合わせ、心を一つにするという精神で、ベトナムは疫病の食い止めと経済社会発展を遂げるという二重目標を実現するために、困難を乗り越え、生産活動と安定した社会を確保してゆくはずだ」と強調しました。

ご感想

他の情報