(VOVWORLD) - 新型コロナウイルスによる感染症(いわゆるCovid-19)の状況が複雑に推移している中、各大学の教師や、学生・生徒、科学者をはじめ多くの若者は疫病予防対策を目指し、複数の製品を作っています。例えば、自動手洗い器や、非接触型体温計、移動型殺菌キャビンなどです。
キャンザン高等専門学校が開発した移動型殺菌キャビン
(写真:VNA)
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2月初めから、ホーチミン市工科大学の機械工学科の教師と学生はマスク製造機研究・生産プロジェクトを展開しました。現在使用されている製造機で、1分15枚しか生産できませんが、この設備により、1分で90枚のマスクを生産できます。
一方、ラクホン(Lac Hong)大学の薬学科の教師と学生は噴出型の殺菌剤とナノシルバー(ナノ銀)技術による固体殺菌剤の研究・開発で成功しました 。
他方、南部キャンザン省で、同省の高等専門学校の教師らは、自動手洗い器や、非接触型体温計、移動型殺菌キャビンを開発しました。これらの製品は省内だけでなく、周辺地方でも使用されています。
移動型殺菌キャビンに関していえば、このキャビンは2つの部分があります。1つ目はオゾンを噴出しながら加熱するもの。2つ目は殺菌剤を噴出するものです。研究チームによりますと、オゾンの使用、加熱、殺菌剤の噴出など複数の殺菌技術の結合により、それぞれの技術の効果を高めることができます。また、電解液を使うので、人間にやさしいとしています。
キャンザン高等専門学校が開発した自動手洗い器
(写真:VNA)
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特に、東北部クアンニン省クアンイェン町に住む中学4年生のグエン・トゥアン・リン君は、社会的距離を確保するための臨時休校の時間を使って、自動手洗い器を製造しました。リン君は、「そのコストは100万ドン(約5000円)しかない」と明らかにし、次のように話しています。
(テープ)
「各病院で使用されている殺菌剤の容器はほとんど、プラスチックボトルですね。これはウイルスの感染とプラスチックごみ問題につながると思いますよ。なので、この手洗い器を作りました。その構造と作動原理は簡単です。赤外線センサーを使っていますが、そのセンサーから信号を受けると、ポンプはスタートし、殺菌液を噴出します。」
医療専門家によりますと、リン君の機器は保健省の基準を満たし、今後、幅広く応用される可能性があるとしています。
若い力、創造性、共同体のためという精神などにより、ベトナムの若者は全社会に積極的に貢献しています。特に、疫病が流行っている中で、その精神は意義深いものとなっています。今後も、若者たちはさらに努力し、国に貢献していくでしょう。