(VOVWORLD) -12月2日から4日にかけて、ハノイで、第2回少数民族代表大会が開催されています。
ベトナムの少数民族共同体( baodantoc.vn撮影) |
「ベトナム共産党の輝かしい旗の下で、各民族が平等、団結、互いに支援し合い、底力を活用して、国と共に発展する」をテーマにした今回の大会は、重要な政治的出来事であり、大団結の祭りであり、党の指導の下で各民族の信頼とコンセンサスを作り出すことが狙いです。
第2回少数民族代表大会は、第1回大会以来の10年後に行われ、およそ1600人が参加しています。
発展格差の是正
この10年間、ベトナム政府は、常に、少数民族居住地と山間部、及び、経済社会が特に貧困な地域における経済発展や、貧困解消への投資を優先しています。その結果、貧困世帯の割合は、年平均2~3%減少しました。2015年∼2019年期に、全ての村に、国家電気網が敷設され、小・中学校が建設されました。99.5%の村には医療所があります。現在でも、少数民族居住地への投資活動は引き続き推進されています。
情報通信分野の開発計画について、情報通信省のグエン・マイン・フン大臣は次のように語っています。
(テープ)
「情報通信インフラに関して、情報通信省は、山間部や、僻地などに住む全ての人々がインターネットに接続するように、3G、4G、及び5Gの整備を指導しています。また、電子決済インフラについて、今年、国家銀行は、 山間部や僻地にモバイルマネーサービスを試験的に提供しています。現在、スマートフォン生産業者と移動体通信事業者は連携して、少数民族居住地の人々にスマートフォンを安い値段で販売しています。」
第2回少数民族代表大会の実行委員会との会合で発言に立ったビン副首相 (VGP/Lê Sơn撮影) |
先ごろ、国会は、「少数民族居住地と山間部での経済社会発展」の提案を採択しました。これについて、チュオン・ホア・ビン副首相は次のように語っています。
(テープ)
「これは、党の意志、国民の願いに応える決定です。提案の中で、私たちは、経済発展、貧困解消、少数民族の物心両面での生活向上、発展格差の是正、党と国家に対する少数民族の信頼醸成、国の領有権保護などの目標を打ち出しました。」
発展の為に団結する
第2回少数民族代表大会に合わせて、実行委員会は、2010∼2020年期の国際参入過程と国の発展事業に多大な貢献をしてきた団体や個人を顕彰します。
民族委員会のホアン・ティ・ハイン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今大会は、貧困解消、新農村作り運動、インフラ整備、祖国建設防衛事業、国際参入過程に貢献してきた少数民族の団体、個人の功労を顕彰します。その他、2009∼2019年期の民族政策の実施状況を評価した上で、経験や教訓を見出し、民族政策の完備を継続し、2021∼2030年期の方向、目標、任務を提示してゆきます。」
現在、ベトナムでは、54の民族が共存していますが、その内の53の少数民族は1420万人がいます。長年にわたって、少数民族たちは、全国民と共に、祖国建設防衛事業を成功させてきました。
第2回少数民族代表大会は、国の発展事業に少数民族共同体の大団結の力を活用してゆくことが求められています。