(VOVWORLD) -先ごろ、ホーチミン市で、「技術刷新・デジタルトランスフォーメーション・サプライチェーンの多様化」に関するセミナーが行われました。
席上で発言に立った専門家によりますと、技術刷新・デジタルトランスフォーメーション・サプライチェーンの多様化は、ベトナムの経済が世界と地域の経済の大きな動きに対応できる能力を高めるためのカギであるとしています。
ベトナムは、経済の回復と開発プログラムや2021年から2025年までの社会経済開発目標、2021年から2030年期の社会経済開発戦略を遂行するために、技術刷新・デジタルトランスフォーメーション・サプライチェーンの多様化に注力しています。2030年までの国家技術革新プログラムの中で、技術革新を実現する企業数の増加率は年平均15％～20％となっています。
デジタルトランスフォーメーションについては、2022年の第1四半期の時点で、全ての２２の省庁、63の省・市にデジタル転換指導委員会が設立されました。財政・銀行、医療、教育、農業、エネルギー、交通運輸などの部門は、デジタルトランスフォーメーションを実現し、前向きな結果を収めてきました。科学技術の革新、デジタルトランスフォーメーションは、経済成長、国家と企業の管理能力向上に貢献しています。
科学技術省傘下の財政計画局グエン・ナム・ハイ局長は次のように明らかにしました。
（テープ）
「これまで、ベトナムは、デジタルトランスフォーメーションにおいて多大な成果を収めてきました。ごく最近の例で言えば、スタートアップとイノベーションに関わる3千社あまりの企業が、ここ2～3年間、連続して10億ドルを超える投資総額を発表しました。この数は、2017年と比べ3倍に増加しています」
サプライチェーンの多様化について、ベトナムは世界の重要なパートナーと17件の自由貿易協定を締結しています。ベトナムの幾つかの企業は、地域と世界の供給、生産サプライチェーンを効果的に活用し、ベトナム国内で生産された製品の消費先を連続して拡大しています。
中央経済管理研究所のチャン・ホン・ミン所長は次のように語っています。
（テープ）
「ベトナムが多くの重要なパートナーと自由貿易協定を締結したことは、輸出入の促進に繋がる大きなチャンスとなっています。特に、これにより、ベトナムはサプライチェーンにさらに主体的に参加することができます」
ベトナムは、技術革新、およびデジタルトランスフォーメーションに基づいて企業の管理能力の向上、生産構造の再構築をサポートするために、政策や法律の整備を進めています。国家と企業は連携を強化し、グローバルサプライチェーンに深く参加する方針です。