先頃、ハノイで開かれたベトナム祖国戦線中央委員会幹部会、第7回会議で取り上げられた重要な議事の一つは、ベトナム社会主義共和国の憲法の精神に従って社会の監視とその検証を実施するということです。これは祖国戦線の2014年と今後の重要な業務の一つとして位置づけられます。

社会の監視と検証は、ベトナム祖国戦線の重要な業務です。ベトナム社会主義共和国の中に、社会の監視及び検証の規定は系統的に言及され、規制により具体化されています。これにより、祖国戦線と農民協会、女性連合会、ベトナム復員軍人協会、労働総連盟、ホーチミン共産青年同盟といった5つの政治・社会メンバーは、中央から町村などの行政単位の末端組織の機関、幹部、党員、公務員、職員を監視すると共に、共産党の路線と政府の政策を検証することになります。
社会の監視と検証は新しい内容ではないものの、祖国戦線の活動で重視される内容の一つです。現在、この活動は国民による監視を通じて実現されておりますが、この活動への予算が限られているため、効果はあまりあがっていません。そのため、社会の監視と検証のための人材を補充しなければなりません。中部ダナン市の祖国戦線委員会のグェン・タイン・クアン( Nguyen Thanh Quang) 元議長は次のように語りました。
(テープ)
「祖国戦線の活動に携わる幹部の採用、育成は社会の要求に従って刷新しなければならないと思います。それは業務能力や道徳、健康面などを兼ね備えた幹部を採用するということが狙いです。その他として、この活動に携わる幹部への優遇政策が、まだ制定されていません。そのため、この分野にさらなる関心を寄せる必要がある、ということを提案します」
規制による、社会の監視と検証は各機関や組織、個人の活動に支障を来たさないということです。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会の科学教育諮問評議会の議長であるベトナム通信社のドゥ・フォン( Do Phuong) 元総裁は「まずはじめに、相応しい監視内容を選択する必要がある。その後、検証する」と明かにし、次のように語りました。
(テープ)
「監視内容と検証内容をきちんと選ばなければなりません。例えば、内容を選んだ後、この分野に精通する人物を選びます。監視にあたる人物は国民の要望や気持ちをよく理解しなければなりません。そうすれば、祖国戦線は自らの役割を担うことができます」
祖国戦線中央委員会幹部会の民族諮問評議会のル・バン・クェ ( Lu Van Que) 主任は「社会監視と検証を実施するため重要なことは、祖国戦線の幹部は国民の気持ちを把握しなければならない」ということです。祖国戦線の幹部は国民の意見に耳を傾け、国民のための対話をするだけではなく、国民の信頼を得るために行動する、ということです。先ほどのル・バン・クェ 主任は次のように語りました。
(テープ)
「祖国戦線法を早期に改正しなければなりません。また、社会の監視と検証に関する法律を制定しなければなりません。この問題をきちんと実施するため、体制化させる必要があります。」
2014年、祖国戦線は革命功労者に対する政策、社会保険政策、農業物資の管理などを社会監視とその検証の主な内容との方針を定めました。祖国戦線の運営内容と方式の革新により、社会監視と検証はより多くの効果があげられることが期待されています。