ハノイで開催中の第11期ベトナム共産党中央委員会第6回総会では科学技術の発展が重要な議題として取り上げられています。実際、ベトナムでは科学技術が発展しているとはいえ、経済社会発展の需要に応えきれていません。そういう意味で科学技術の発展は差し迫った課題となっています。

近年、ベトナムの科学技術は国の経済社会発展と国防安全保障に重要な貢献を果たしてきました。特に、科学技術は工業、農業、交通運輸、情報工学などにおける技術の応用と革新に積極的に寄与してきました。
しかし、ベトナムの科学技術は経済社会発展の需要に十分に応えきれていないため、全面的に革新される必要があります。2012年4月11日、ベトナム首相は2011年から2020年までの科学技術発展戦略を承認しました。この戦略について、ベトナム科学技術省のグェン・クアン( Nguyen Quan)大臣は次のように語りました。
(テープ)
「この戦略にはいくつかの戦略と科学技術の発展を促進するための具体的な対策が明記されました。具体的には2020年までに、科学技術は経済成長と経済構造の再構築に貢献し、ハイテク製品とハイテク応用製品の生産高はGDP国内総生産のおよそ45%を占めるという目標が掲げられています。科学技術市場の取引総額は年平均15%から17%増となりました。」
グェン・クアン大臣はこのように語りました。

この戦略に、ベトナムは2020年までに、科学技術への投資はGDP国内総生産の2%以上を占める目標が掲げられています。この目標を実現する対策について、さきほどのグェン・クアン( Nguyen Quan)大臣は次のように語りました。
(テープ)
「様々な対策がありますが、最も重要な対策は科学技術への投入を強化するということです。国家予算からのほか、企業や社会全体からの投資を調達する必要があります。その他、各企業は利益の一部を企業の科学技術発展基金に当てるための奨励政策を取る必要があります」
このように語ったグェン・クアン大臣によりますと、現在、科学技術省は「科学技術活動と管理方式、および、科学技術組織の構造の基本的、かつ、全面的革新」という提案を実施しています。これはベトナムの科学技術の品質の向上を目指すことでしょう。