第11期ベトナム共産党中央委員会第6回総会は「科学技術が国の持続的発展に戦略的な役割を担うことを強調する」とともに、「科学技術の発展を強化するため、科学研究活動への投資を促進する」と明らかにしました。

実際、ベトナム共産党の多くの決議は科学技術の重要な役割を認めており、科学技術は国の経済社会発展を加速する原動力と位置づけられました。この目標を実現させるため、科学技術省のグェン・クアン ( Nguyen Quan)大臣は「国の歳出のおよそ2%を利用するほか、社会全体と企業からの支援が必要だとし、その他、各企業や組織が自らの収益の一部をその企業や組織の科学技術の発展に支出する体制を整備する必要がある。また、科学技術に対する現行の資金支給体制を改革しなければならない」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「第11期共産党中央委員会第6回総会の決議20号は科学技術の発展について、国家予算から科学技術に拠出された金額は科学技術の実施の進捗度に見合わせて、支給されなければならないと強調しました。そのほか、科学技術発展基金の財政体制を改革する必要があるという規定もあります。これは科学技術活動への資金の支給に残されている問題点を解決するため最も重要な課題です」
このように語ったグェン・クアン 大臣は「今後、科学技術法改正案はこれらの問題点を解決する」と述べるとともに、「現在の科学技術活動に有利な条件を作り出すため、科学技術に対する特別体制を実施しなければならない」と明らかにしました。グェン・クアン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「科学技術に対する資金提供は特別体制を実施しなければなりません。共産党中央委員会第20回総会は科学技術に関する決議をしてから、政府は決議36号を発表し、そして、国家予算法、所得税法の改正案も制定されました。関連各機関がこれらの決議や法律をきちんと実施するよう協力することが期待します」
ベトナムは国の工業化と現代化事業の促進に力を入れていますが科学技術に適切な財政政策を実施することは国の経済社会の発展に原動力を作り出すことでしょう。