科学技術の研究と発展に取り組むベトナム

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社会の迅速な発展につれ、科学技術の成果はある国の発展度合の尺度となっています。これまでベトナムが実施してきた科学技術の発展を目指す政策や戦略は同分野に対する党、国家、政府の関心を示しています。

さて、2013年、ベトナムではおよそ3千の科学研究案が専門機関により承認されました。その中で、ベトナムの初の光学センサー搭載の情報収集衛星=VNREDSat-1号の打ち上げや小型衛星「ピコドラゴン」の開発が際立った成果とされています。現在、ベトナム科学技術アカデミーは対ベトナムODA=政府開発援助を活用し、国家衛星センターの建設を進めており、2018年までに日本で製造される衛星を、2020年までにベトナムで製造される衛星を打ち上げるという目標を掲げています。


科学技術の開発・応用、第一の国策

先頃、5月18日をベトナムの「科学技術の日」にするという決定が発表された式典で、グエン・タン・ズン首相はグローバル化と国際社会への参入が進められている現在、熟練した労働力と発展度合が高い科学技術を抱える国は迅速かつ持続的な発展を遂げるチャンスを手にするであろう。科学技術の発展は第一の任務に位置づけ、その開発にあらゆる財源を活用する必要がある」と強調し、次のように語りました。

(テープ) Dung

「科学技術の発展に関する第11期共産党中央委員会第6回総会決議は科学技術の開発・応用は第一の国策であり、経済社会の発展と祖国の防衛に原動力をつけると強調しました。また、科学技術は経済再構築と成長モデルの変更に梃入れをし、ベトナムを工業国にするという目標の早期達成に貢献するものであると定められました。」

一方、政府は実情を見極めた上で、大学教育施設での科学技術研究・応用の激励や投資の強化に関する決定を出しました。この決定は来る12月15日に発効します。これに基づき、学生、教師、若い科学者は優先対象として国内外の研修会に派遣され、科学研究に有利な条件を作り出されることになります。


科学技術の研究・開発に投資を集中させる

科学技術の開発に関する政府の優先政策の傍ら、科学技術省は「科学技術研究を通じての刷新・創造運動」を開始しました。これにより、実業家や企業の刷新・創造に対する2兆ドン、約105億円相当の支援基金が設立されました。また、科学技術の発展度合の向上を目指す様々な計画やプロジェクトが実施されています。

科学技術省のグエン・クアン大臣は次のように語りました。

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「第一、外国並みの現代的な研究院の建設に対するODA供与を呼びかけるとともに、投資を強化していること。第2、先進的な管理体制を適用すること。第3、これらの研究院を企業の注文に基づき、活動を行い、社会からの大きな財源を手にし、研究活動に有利な条件を作り出すことが狙いです。」


科学技術分野の人材育成

科学技術研究・開発にあたる質の高い人材育成は政府の優先課題の1つとされています。外国に在住しているベトナム人科学者の帰国を呼びかけるため、様々な優遇、支援政策が実施・完備されています。その中で、投資総額1億千万ドルをかける「科学技術研究を通じての刷新・創造の促進」プロジェクトが1つの例です。一方で、政府は個人に対しても科学技術の発展に参加するよう奨励しています。

科学技術省のグエン・クアン大臣は次のように語りました。

(テープ) Quan 2

「党と国家は常に国民に対し、家庭、居住地、社会に活用できるような製品の創造を奨励しています。これまで、住民の複数の創造案が技術・設備見本市などを通じて科学技術省の支援を受けました。また、多くの人が起業し、自分の創造の取引を行っています。」

ベトナムの科学技術は世界の発展度合に見合うよう、弱点を克服し、発展の途を辿っています。科学技術の発展に対する各省庁の努力や決意により、2020年までにベトナムが基本的に工業国になるという目標が達成されることが期待されています。

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