第11期ベトナム共産党中央委員会第7回総会の開幕演説の内容

グエン・フーチョン書記長
既にお伝えしましたようにハノイで、第11期ベトナム共産党中央委員会第7回総会が開かれています。開会式で、グエン・フーチョン書記長は「責任を発揮し、国の持続可能な発展に対する重要な問題について討議、決定する。」というタイトルの開幕演説を行ないました。
中央から末端組織までの政治システムの健全化の継続について、チョン書記長は「この1年間あまりに、政治局は『村、町の末端組織の政治システムの質的刷新と向上』に関する第9期中央委員会第5回総会の決議などの実施状況の総括を指導すると同時に、『幾つかの県、区における人民評議会を試験的に行なわないこと』に関する報告書などを耳に傾けた。そこで、今回の総会では、党中央委員会各総会の決議の貫徹と実施に関連する諸問題を討議、評価した上で、弱点を指摘し、解決策を提出する必要がある」と要請しました。
一方、大衆運動に対する党の指導的役割の向上の必要性について、チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、困難や試練、弱点、及びその原因を取り上げ、新たな段階における大衆運動に対する党の指導的役割の刷新と向上を目指す任務や方策を提出しなければなりません。現在、党と人民との緊密な関係を強化するための決定的な問題は党は物心両面で人民の生活に配慮し、民主を尊重、発揮し、強固で清潔な党組織と行政府を構築し、党員・幹部・国家公務員による不祥事を克服しなければならないでしょう。」
他方、1992年憲法の改正案について、チョン書記長は、「国民の意見に耳を傾けると同時に、我が国の政治体制の原則的立場を堅持しなければならない。その中で、『ベトナム国家は人民の、人民による、人 民のための法治国家であり、共産党の指導の下に置かれ、国家権力は国民に属する。行政権、立法権、司法権の施行に際し、各機関の間の協力、連携、監視が必要とする。さらに、社会主義志向の市場経済を発展させる』という原則を再確認する必要がある」と述べました。
そして、党建設に関する第4回総会の決議の実施状況について、チョン書記長はこの決議は重要な成果を収めてきたと強調し次のように語りました。
(テープ)
「各レベルの党組織、幹部、党員が新段階における党の建設作業の重要性について十分に認識しており、党の刷新と粛正を継続する必要性を深く理解してきました。その上で、党と民族の運命に対する自らの責任を認識し、決議の実施において自発的な意識を高めてきました。第4回総会の決議に従った党員の批判と自己批判は全党の幅広い政治的な活動となってきました。」
このように語ったチョン書記長は、次期のハイレベルの指導部人事、気候変動への対応などについても触れました。
なお、今回の総会では、ベトナム共産党中央委員会は気候変動への対応、資源の管理と環境の保護に関する決議の作成について討議した上で、科学的かつ客観的な評価を提出するとしています。