21日、ハノイで第13期国会の最後の会議となる第11回会議が始まりました。この5年間、国会は前向きな成果を収め、現実問題の解決や国の建設、防衛、発展、及び国際社会への参入の促進に寄与してきたとしています。
第13期において、国会は立法・立憲や監視分野、また、対外活動でも多くの成果を見せてきました。南部ホーチミン市選出のチャン・ズ・リック国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「第13期国会は4つの『さらに』という言葉を得ました。それらはさらに刷新を行なったこと、政策の討議、決定をさらに民主的に行なったこと、有権者に対する責任をさらに精力的に果たしたこと、有権者からさらに信頼されてきたということです。」
立法で大きな進展
国会は5年という任期の中で過去最多となる多数の法律を採択し、人権擁護の精神を掲げています。第13期国会は憲法を発効するとともに、憲法を法律に具体化させました。2013年憲法は政治、経済の全面的な刷新を目指すと同時に国の建設、防衛と国際社会への参入の要求に応えるためのものです。憲法が発効されてから2年経った後、およそ70件の法律が国会で採択され、ほとんどの経済社会分野を網羅しています。
新憲法の採択につれ、複数の重要な法律が検討、改正、補足、または新たに発効され、社会主義法治国家の建設や市場経済体制の充実、国民の基本的な権利と義務などに関する法律システムは基本的に整備されました。国会のレ・ミン・トン副事務局長は次のように語りました。
(テープ)
「第13期国会は2013年憲法をはじめ、国家行政機関の組織や国民の権利などに関する一連の重要な法律を採択しました。採択された法律や決議は107件にのぼり、過去最多となっています。これは国会の健全化を示していると思います。」
立法活動には法律文書の具体化、明確化に向けて多くの刷新が見せられました。国民や各省庁、部門、レベルの意見集約が重視された結果、全社会の知恵やコンセンサスが得られました。
法の施行で国会監視は変化をもたらす
国会の監視活動の刷新に伴い、中央から地方までの国家行政機関の活動に大きな変化が見られています。監視活動はマクロ経済から国民の差し迫った問題まで多岐にわたっています。グエン・シン・フン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「国会の質疑応答は大きく刷新され、建設的な精神や民主性、公開性、率直的な対話、また、質疑された閣僚の自己批判の精神が重視されました。第10回国会会議では監視活動や第13期初めからの質疑応答に関する国会決議の施行に関して、国家機関の最高指導者に対する質疑応答が行なわれました。」
また、今国会が任命、または批准した主要な指導者に対する信任投票は2度行なわれました。
対外活動、各国との友好協力関係の強化に貢献
この5年、国会と国会各機関、及び国会議員の対外活動はベトナム国会と各国議会、国際組織との友好と多面的な協力関係の強化に貢献し、祖国の建設防衛事業に有利な環境をつくっています。特筆すべきは2015年、ベトナムはIPU=列国議会同盟の第132回総会を成功裏に開催したことです。国会対外委員会のゴ・ドク・マイン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「国会の対外活動の重要な役割は国の発展に平和的かつ安定的な環境をつくることです。党と国会の対外活動や草の根外交とともに、国会の対外活動はベトナム国会と各国の議会との協力関係を深化させた上で、国家の領有権の確保にも寄与しています。」
第13期国会の満了まであと2ヶ月しか残っていません。この5年、国会は大活躍し、大きな刷新を行なってきました。第13期国会は最高権力機関と国民の代表機関に値するとしています。