今週、ハノイで、第28回外交会議が開かれました。2年に1度開かれるこの会議には、世界各国に駐在するベトナムの外交機関の代表が参加します。今回の会議は国内外の情勢を集中的に分析した上で、今後の行動計画を出すためのものです。

前回の会議からこの2年、ベトナム外交部門は国の経済発展に大きく貢献してきました。外交部門は新しい段階における国の経済社会発展戦略の実施に貢献すると共に、各国の経験を研究したり、大きな発展動向の予測をしたりしながら、マクロ経済の安定化と経済再構築の指導に取り組んでいる政府を補助してきました。
外交部門は、ベトナムの市場経済に対する世界各国からの認知、ODA政府開発援助への調達、外国直接投資の誘致に寄与するだけでなく、貿易活動における保護行為や差別的優遇行為などとも戦いました。アメリカ駐在ベトナム大使館のグェン・コク・クオン大使は次のように語りました。(テープ)
「貿易に関連する技術的障害を解消するため、私たちはアメリカとベトナムの法律を基礎に、そして、WTO 世界貿易機関などを通じて、働きかけました。貿易関係が日増しに発展するに伴い、数多くの紛争も発生しています。そのため、アメリカ駐在ベトナム外交機関は関税障壁の撤廃に取り組んでいるベトナム企業を支援します」
外交活動はFTA自由貿易協定の締結に向けた交渉の促進に寄与しています。EU欧州連合駐在ベトナムのファム・サイン・チャウ大使は「国外駐在外交機関は所在国の政治、経済状況を正しく予測した上で、共産党と政府が重要な対策を出す為のアドバイスをする必要がある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「EUはベトナムを始め、アセアン、及び、アジア地域に重点を置く外交政策を取っています。これにより、私たちはベトナムとEUとの今後の関係発展の土台となる全面的協力パートナー協定の批准を検討しています。また、私たちはEUとの自由貿易協定の締結について討議し、来年末に調印することを希望しています」
世界経済が多くの困難に直面している中で、ベトナムとインドネシアは戦略的パートナー関係を構築しており、両国間の貿易額は47億ドルに達しました。インドネシア駐在ベトナム大使館のグェン・スアン・トゥイ( Nguyen Xuan Thuy)大使は次のように語りました。
(テープ)
「インドネシアは潜在力が豊富な市場です。インドネシアは現在、マクロ経済を調整していますが、国際社会におけるこの国の地位は日増しに高まっています。ベトナムはインドネシアから多くを学ぶことができます。私たちはインドネシアの情勢を適宜に把握した上で、党と政府に対し、インドネシアとの協力関係の促進を目指す措置をアドバイスします」
これまでに、ベトナムの製品は世界200の国々と地域に輸出されています。これには国外駐在ベトナム外交機関の貢献を抜きにして語ることはできないでしょう。