第24回ASEAN首脳会議

ミャンマーの首都ネピドーで11日、ASEAN東南アジア諸国連合の第24回首脳会議が開かれますが、10日には外相会議が始まります。ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海で領有権争いの緊張が高まっている中で開かれる今回の首脳会議はベトナムが海と島の領有権の確保に関する正当な立場を示すフォーラムであるだけでなく、ASEANが地域内の団結精神を強調するチャンスでもあります。

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ASEAN加盟10ヶ国の中に、南シナ海の領有権を持つ国々は数カ国だけですが、南シナ海をめぐる問題はいつもASEANの関連各会議におけるホットな議題として取り上げられていました。

この数日間、ASEAN加盟諸国だけでなく、国際世論も中国石油総公社が石油リグHD 981号をベトナムの排他的経済水域と大陸棚に搬入し違法な探査活動を開始したことに懸念を示しています。そうした理由で、今回のASEAN首脳会議では地域内の平和、安全保障、海上の航行安全が集中的に討議されます。先頃行われた記者会見で、ベトナム外務省のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh) 次官は次のように語りました。

(テープ)

「これはASEANの首脳会議とASEAN関連各種会議のSOM高級実務者会合で集中的に討議される内容です。ASEANの首脳はこの緊張情勢に憂慮を示すと共に、当事者に対し、自制をし、1982年の国連海洋法条約などを始め、国際法を基礎に紛争を平和的に解決するよう呼びかけます」

ASEANが2012年7月に採択された「南シナ海に関するASEANの6項目原則」は1982年の国連海洋法条約などを始め、国際法の遵守、DOC 行動宣言の実現、および、COC行動規範の作成に取り組むことを明記しました。

この数日間に中国が行った行為はDOC、DOC発表10周年記念日にあたり発表されたASEAN・中国の共同宣言に逆行するものです。ASEANは南シナ海に発生している複雑な情勢の解決に関する試練に直面しています。今回の会議で、ASEANは平和、安全保障、海上の航行安全の維持に関して達成した合意を再び確認しなければなりません。ベトナム外務省報道局のレ・ハイ・ビン( Le Hai Binh) 局長代行は次のように語りました。

(テープ)

「ASEAN地域内の平和、安定、発展に向けて、ベトナムは当事者に対し、DOCを遵守するよう呼びかけます。また、ベトナムはASEAN加盟諸国はCOCを早期に作成する必要があるとの見解を示します」

この2年間、ASEAN加盟諸国は南シナ海に関する問題を始め、地域内の差し迫った問題の解決のため一丸となり取り組んでいます。一国の利益はASEANの共通の利益と切り離すことはできないからです。そうした背景の中で、国際法をものともせず、関係各国の努力に逆行して、合意した内容を故意的に違反する行為は国際世論の支持を受けられないでしょう。

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