米ロ関係:対話で対立をけん制

(VOVWORLD) -2021年だけでなく、長年来、世界の経済大国であるアメリカとロシアとの関係が国際社会の注目を集めています。
米ロ関係:対話で対立をけん制 - ảnh 16月にジュネーブで行われたバイデン大統領とプーチン大統領との対面首脳会談(写真:AFP/TTXVN)

そのため、2021年に、この2か国が対話と会見を幾度も行ったことは両国関係は対立しながらも対話を望むことを暗示させています。2021年、アメリカとロシアとの2か国間と第三者に関連する問題など多くの分野において、緊張が続いていました。

複雑に推移している両国関係

多くの政治アナリストは2021年始めに、バイデン氏がアメリカの大統領に就任してから、アメリカとロシアとの関係が前向きに変化されるとの予測を出しました。その後、アメリカとロシアは両国間の唯一の核軍縮条約、新START=新戦略兵器削減条約を2026年まで、5年間延長すると正式に発表しました。しかし、その後、アメリカの大統領選挙にロシアが関与したことやサイバー攻撃、アメリカがロシア外交官追放などの問題について、両国関係の緊張が増しています。その他、ウクライナ情勢やNATO=北大西洋条約機構の東方拡大などの国際問題に関連しても対立しています。ロシアとアメリカを始め、ロシアと西側諸国との関係は1991年のソビエト連邦崩壊以降で、最も悪化しているとされています。

対話を維持する

しかし、2021年、アメリカとロシアとの関係が対立しているとはいえ、両国は対話を行う意向を示しました。その一例として挙げられるのがアメリカのバイデン大統領とロシアのプーチン大統領が6月にジュネーブで対面首脳会談を、そして、12月に電話会談を行ったということです。その他、両国の高官が幾度も2国間会合を行いました。また、12月にロシアは西側諸国との交渉に際して安全保障上の要求項目を示し、NATOが東欧とウクライナで軍事行動を放棄することなどを促しました。

実際、2021年、アメリカとロシアとの関係には対話と協力のチャンスに恵まれたものの両国関係の改善には多くの試練があると言えることでしょう。

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