(VOVWORLD) -11日、アメリカのトランプ大統領はAPEC首脳会議に出席し、2日間のベトナム国賓訪問を開始しました。この訪問は、ベトナムとの関係の強化に向けたアメリカの長期的かつ終始一貫した政策を示す証となっています。
トランプ大統領 |
これは短期間の訪問ですが、極めて特別な意義を持っています。というのは、トランプ大統領は歴代アメリカ大統領の内、就任一年以内でベトナムを訪問した初の大統領であるからです。また、トランプ大統領が東南アジア諸国の中でベトナムを最初の訪問先として選んだことは、両国関係にとって重要な意義を持つだけではなく、アメリカのアジア太平洋地域政策を示すメッセージでもあるのです。
二国関係と多国協力の強化
タイ博士 |
トランプ大統領による今回のベトナム訪問について、ベトナムの専門家チャン・ビエット・タイ博士は次のように明らかにしています。
(テープ)
「先ず、ベトナムとアメリカとの関係が明確になってきたということです。両国間の全面的パートナーシップは2013年に樹立され、また、両国には、政治や経済、文化、社会などあらゆる分野における複数の共通利益があります。次に、アメリカは、地域内におけるベトナムを日々重要なる相手国として見なしていることです。それが、アメリカの指導者、特にトランプ大統領にベトナムへの早期訪問を催促した理由です。」
ソン外務次官 |
国内外の世論はトランプ大統領によるベトナム国賓訪問に注目をしています。ベトナム外務省のブイ・タイン・ソン次官は次のように明らかにしています。
(テープ)
「トランプ大統領は、APEC首脳会議に出席すると同時に、ベトナムを国賓として訪問した際に、アジア太平洋地域の協力、連携、繁栄に向けたアメリカの公約を示したい意向です。2013年に樹立されたベトナムとアメリカとの全面的パートナーシップは引き続き多くの分野において広範に発展しています。トランプ大統領による今回のベトナム国賓訪問は、双方が二国間の協力関係を深化させるチャンスであると期待されています。」
未来へ向けて共通利益を分かち合う
全体的に見れば、現在、ベトナムとアメリカとの関係は殆どの分野において拡大されています。しかし、幾つかの問題点が残っています。ですから、先ほどのチャン・ビエット・タイ博士によりますと、両国間の経済、貿易、投資の関係が維持される傍ら、今回の訪問は、双方が相互理解を深め、戦略的利益や共通見解を分かち合うチャンスであるということです。
(テープ)
「トランプ大統領の今回のベトナム国賓訪問は信頼醸成に繋がる証であると私たちは信じています。それは、ベトナムとの関係強化に関するアメリカの公約と長期的且つ一貫した政策を示す証でもあります。」
トランプ大統領のベトナム訪問は、重要な節目であり、両国間の全面的パートナーシップの将来に対する両国企業共同体と国民の信頼作りに寄与すると期待されています。