ハノイで開かれている第13期ベトナム国会第6回会議の一環としてベトナム経済社会発展状況と今後の行動計画が討議されました。

討議では「2013年は、ベトナム経済は困難な状態から脱出することができない。これは経済成長率と経済の資本吸収能力がまだ低い水準にあることを示している。そのため、この状態に終止符を打つ為の対策を取る必要がある。」との意見が相次ぎました。ホーチミン市選出のチャン・ズ・リック( Tran Du Lich) 国会議員は「政府は2014年だけでなく、より長期的な発展戦略を作成する必要がある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「具体的には2014年と2015年の経済成長率をおよそ6%にするという目標を設定する必要があります。この2年間の消費者物価指数を7%に抑える必要があります。政府はこの2年間の国家予算の支出超過の上限をGDPの5,3%に引き上げることを提案しましたが、これは一時的な対策に過ぎません。より重要なことは信用成長率を15%ぐらいにしないと経済は停滞状態から脱出することはできません。2015年までに、マクロ経済の安定化を第一の達成目標とする必要があります」
経済構造の再構築に関して、国会議員はこの目標が効果的に実施されていないとしています。ホーチミン市選出のチョン・チュオン・ギア(Truong Trong Nghia) 国会議員は経済構造の再構築を専任とする委員会を結成する必要があるとの意見を出しました。一方、先ほどのチャン・ズ・リック国会議員は国営企業の再編成に関して、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは子会社を株式化した際に得られる資金を親会社に移すのでは、株式化の効果がなかなかみられません。私の考えでは国営企業の資本の国(くに)の所有分は 51%以上ですが、残りの49%以下についてはその株式を、売却するほうがいいと思います。そうしないと、国の資金が浪費されている中、病院や公的施設を建設する際、以前と同様に、お金を借りなければなりません。」
一方、北部クアンニン省選出のチャン・スアン・ホア( Tran Xuan Hoa)国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「第11期ベトナム共産党中央委員会第3回総会の決議に出された経済再構築政策は正しいものですが、この政策を実施する為の措置はまだ不十分です。そのため、この政策を実施する為、様々な対策を取る必要があります」
2011年から2015年までの経済社会発展5ヵ年計画の実施に関して、国会議員は経済成長率だけでなく、成長の質を第一にする必要があるとの見解を明らかにしました。