
第13期ベトナム国会第4回会議
ハノイで開催中の第13期ベトナム国会第4回会議では、今年末までと2013年の経済社会発展措置について集中的に討議されています。不良債権、在庫品の克服、消費の梃入れ、国営企業と銀行の再構築、大学教育の一層の刷新などの主要な問題が討議されています。
ベトナム政府は、インフレの抑制、マクロ経済の安定化を最も重要な任務として見做しています。国会議員らは、政府が金利の引き下げ、不良債権の克服、為替相場の安定化、及び公的債務の管理を目指すために、金融政策と財政政策を柔軟で両立させる必要があると提案しています。政府が銀行の不良債権克服を担当する国家委員会を設立することは国会議員から賛成されています。
ホーチミン市選出のチャン・ホアン・ガン議員は次のように語っています。
(テープ)
「不良債権が増加すれば、それは解決しにくい。私の考えでは、不良債権は2008年から始まっているでしょう。2009年に、ベトナムは消費の梃入れを行ったため、市場へ流出した金銭は増加するにつれて、不良債権は日増しに増えてしまいました。ですから、政府は不良債権を早めに解決し、ベトナム経済を明確に分析しなければならないと期待しています。」
ガン議員はこのように語りました。
一方、国会議員らは、経済の再構築は政府の最優先課題でなければならないと提案しました。ホーチミン市選出のチャン・ズ・リック議員は次のように語っています。(テープ)
「経済再構築を担当する国家委員会の設立を提案します。この委員会は、首相が率いており、投資・銀行・国営企業の再構築、特に不良債権の解決を務めることになります。不良債権を国家的課題として見做さなかった場合、貿易銀行のみは不良債権を解決することは出来ないからです。」
リック議員はこのように語りました。
国家財政監視委員会のブ・ビエット・ゴアン委員長は「ベトナム経済は総供給と総需要が低下の状態に陥っている。この場合の総需要は投資と消費から含まれています。ですから、政府は、総需要を高めるため、建設工事国債の発行、及び建設に関する在庫品の解決を行なう必要がある。」と述べ、次のように語っています。(テープ)
「断固として梃入れを行なわなければなりません。そうしなければ、在庫品を一掃することが出来ません。また、建設工事国債の発行を提案します。幾つかの適切で重要な工事を選定して、国債を発行した方がいいと思います。そうすれば、鉄鋼やセメント、建設資材などが消費されることが出来ます。」
ゴアン議員はこのように語りました。
また、国会議員らは「実際、多くの国営企業が年初以来、解体されていることにより、数万人が解雇された。まず、雇用創出という問題を解決しなければならない」と指摘しました。ダナン市選出のグェン・キム・トウイ議員は次のように語っています。(テープ)
「雇用創出の指標について国会は、海外派遣労働者9万人を含む雇用の総数が160万人であるという指標を決めました。2012年におよそ152万の雇用を創出すると予測ししました。しかし、仕事を斡旋された人数は持続ではないと考えています。この雇用創出を慎重に解決する必要があり、向こう数年に向けて、相応しい調整をしなければなりません。」
トウイ議員はこのように語りました。
国会議員によりますと、現時点までに、2012年度の経済社会発展任務の指導作業は正しい方向へ進んでおり、党と国会が提出した任務を果たしています。年初からの9ヶ月、ベトナムは、マクロ経済の安定化、社会福祉の確保、外貨準備高の増加、インフレの抑制において一定の成果を収めてきました。2013年の経済社会発展の目標を達成するため政府は、柔軟で断固たる措置をとる必要があるとしています。