(VOVWORLD) -2024年は、全国で2021年~2025年期の社会経済開発計画を実行する4年目となります。
ベトナムは、2024年の経済成長率を6%~6.5%にするという目標を設定しています。この目標の達成目指し、各地方は、公共投資支出実行の加速、経営課題の解決、自主性の向上などを推進しています。
各地方でのメリットの活用
マイ委員長 |
南部ホーチミン市は、2024年の経済成長率を7.5%~8%にする目標を打ち出しています。ホーチミン市人民委員会のファン・バン・マイ委員長は、次のように明らかにしました。
(テープ)
「ホーチミン市は、この目標を達成するために、経済成長へのモチベーションである投資、消費、輸出を集中的に推進すると同時に、投資の誘致、市場の拡大、および貿易活動の多様化につながる新たなモチベーション、新しい開発傾向を模索する方針です。その一方で、デジタル経済、グリーン経済、科学技術開発、イノベーション、インベンションなどに注力しています」
一方、北部バクザン省は、地元の潜在力とメリットを最大限に活用するために、12の任務、方策を提出しました。その中で、インフラ整備、工業インフラ開発、体制完備に注力することになっています。バクザン省人民委員会のマイ・ソン副委員長は次のように述べています。
(テープ)
「バクザン省行政当局は、政府に新しい工業団地の建設を提案しています。同時に、建設用地を有している投資主に工業団地建設の加速を催促しています。これらの取り組みは、投資の誘致に役立つからです。さらに、私たちは、半導体産業従事者を含む人材の質向上に集中する方針です。バクザン省は将来的には、半導体産業従事者を育成する中心地になるように取り組んでいます。」
新たな傾向を迎える
ホーチミン市は、従来からの方式に沿って経済開発政策を実現する一方、循環型経済への移向を進める方針です。現在、ホーチミン市は、2030年までに、グリーンかつ持続可能な開発、経済競争力の向上などを目指して、グリーン経済戦略の枠組みを完成させました。そのほか、ホーチミン市は、二酸化炭素排出量の削減に関する計画や、30件のプロジェクトを発布しました。
マイ委員長はさらに次のように述べています。
(テープ)
「ホーチミン市は、交通による二酸化炭素排出の削減に注力します。つまり、市民に公共交通、環境にやさしい交通手段の利用を奨励すること。生産技術の移転を行った上で、循環型経済を導入すること。クリーンエネルギーの利用、省エネの推進のため、エネルギー転換に集中することなどです」
他方、北部港湾都市ハイフォン市は、2024年に画期的な成果を挙げるための具体的な目標、任務を打ち出しています。ハイフォン市党委員会のレ・ティエン・チャウ委員長は次のように明らかにしました。
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「ハイフォン市党委員会は、今年から任期満了までに、主要な任務を優先的に遂行します。例えば、市内南方にある第2経済地区と自由貿易地区を建設することなどです。ハイフォン市が、全国各地の群を抜いて『位置・ 品質・価格』という優越性を誇る地方になるよう取り組んでいます」
去る1月はじめに行われた政府と地方行政府とのオンライン会議で発言に立ったファム・ミン・チン首相は、「2024年の任務は重大であるが、第13回党大会決議の目標、任務の完遂にとって重要な意義を持っている。政府、首相は、委任された任務を立派に果たすために、省庁・部局、地方とともに歩む用意がある」と確認しました。政府の断固たる指導、地方の主体性などは、経済開発につながる決定的な要素であり、国の目標達成に貢献しています。