2012年は、経済が様々な困難に直面しながらも、旧正月テトになるとベトナム政府は貧困者に特別な関心を寄せています。貧困な状態にある人がテトを十分に迎えられるということは全社会の運動となり、各部門、地方、企業、及びコミュニティの重要な任務であり、社会福祉の確保に繋がっています。

テトを数ヶ月前に控えた各部門、各地方は貧困者への補助計画を立てました。労働傷病軍人社会事業省のファム・ティ・ハイ・チュエン大臣は「テトに当たり、同省は革命功労者向けの補助金の増額、また、貧困者向けの2万3千トンのコメの補助物資を国家主席に提出した。」と明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「政府は貧困家庭にコメを補助するよう指導しました。ベトナムはアセアン東南アジア諸国の中で、複数の社会福祉政策を持っている国の一つであると評価されています。テトにあたり、政府は、全ての人々がテトを楽しめるために、全国の貧困者を再検討するよう求めました。同省は貧困者のリストアップをしてきました。」
一方、テトに奉仕する作業の展開を指導する通達の中で、グェン・タン・ズン首相は関連各機関に対し、農村部、僻地、少数民族居住地、国境地帯、離島などの地域への物資の提供を重視すると同時に、恵まれない人々への補助政策を良好に実現するよう求めました。
労働傷病軍人社会事業省のファム・ティ・ハイ・チュエン大臣は次のように明らかにしています。(テープ)
「今年、首相は『恵まれない人々に対する補助政策を十分でかつ適宜に実現させなければならない。恵まれない人々への見舞いを行われなければならない。各組織、団体、企業からの支援を活用しなければならない』と要求しました。現時点で、テトのプレゼントは全ての貧困者の手に届きました。」
他方、ベトナム祖国戦線中央委員会は、1万1千人分の「貧困者の為の基金」の金額30億ドン(日本円で1500万円相当)を拠出しました。これらの金額は、僻地、離島、国境地帯にある貧困家庭に届ける為に、各省、市、海軍、及び幾つかの組織に送りました。
ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のフィン・ダム議長は次のように語っています。(テープ)
「今年、ベトナム祖国戦線は各組織、個人に対し貧困者へのより効果的で適切な補助を幅広く働きかけました。ですから、多くの組織や個人は貧困者への支援を申し込んでいます。困難な経済が続く中で、こうした行動は深い意義を持つことでしょう。」
この機会に、商工省は各企業や貿易組織は、農村部、僻地、山岳地帯にまで商品を手ごろの値段で販売しました。ブ・フィ・ホアン商工大臣は次のように語っています。(テープ)
「年の半ばから各地方は、テト用品の受け入れと備蓄をするために、商業企業に主体的に補助してきました。各地方は、全力を尽くしていたため、テト用品の提供が確保されることになりました。」
各部門、地方、組織、企業の関心と取り組みにより、全国の貧困者は旧正月テトを十分に楽しむことができるでしょう。