24日、フランスの首都パリにあるフランス国際関係研究所で、同国を訪問中のグェン・タン・ズン首相は発表を行い、ベトナムとフランスとの戦略的パートナー関係の実現化へ向けたベトナムのメッセージを強調しました。

発表の冒頭で、ズン首相はベトナムとフランスとの関係が1973年の外交関係樹立に先立って、ずっと前から始まったことを強調し、次のように語りました。

(テープ)

「今日のベトナムとフランスとの関係は過去にあった残念な、多くの歴史的困難を乗り越えて、相互信頼と戦略的信頼の構築、和解・平和・友好・発展へ向けて進めています。同時に、この関係は欧州における最先端の工業発展国であるフランスと、東南アジア地域において活発に発展しているベトナムとの間による東西協力の雛形でもあります。」

このように語ったズン首相は「両国の指導者がベトナム・フランス戦略的パートナー関係が、多くの分野における両国関係の発展を示しており、相互信頼、相互尊重、及び全面的協力に向けた新たな協力段階を切り開いた」と強調しました。両国の戦略的パートナー関係が功を奏するため、ということについて、ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「私たちの責任は新たな思考、創意工夫をもって共に協力し合い、特別で親近感のある二国間関係を引き続き培い、それを急速に発展させるという事です。はじめに、政治・外交、国防安全、経済、文化、教育養成、科学研究、司法、などの分野における協力を強化する必要があります。」

このように語った、ズン首相は今日のグローバル化の影響について触れた際、次のように強調しています。

(テープ)

「アジア・欧州協力関係の前向きな発展の傍ら、私たちは、戦略的利益のための競争の炎の「熱さ」というものを感じる事が出来ます。特に、大国を相手にしたときの文化、歴史、人文などに関する相違点の均衡をとる必要があります。 この試練と困難な過程では相手国との戦略的信頼を構築する必要があります。ベトナム・フランスの戦略的パートナー関係は、信頼、歴史的価値、文化、人文を土台にして構築したものです。そのため、私たちはアジアと欧州における平和、協力、発展のために努力しなければなりません。」

演説の終了で、ズン首相は両国が戦略的パートな関係を設定した事に喜びの意を表明すると同時に、これはスタートでしかない、と述べました。また、ズン首相は「未来には多くのチャンスはありますが、それらを得るために両国は決意を固め、両国民の利益及び世界各国の良好な関係のために、ベトナム・フランス戦略的パートナー関係を期待通り発展させることが出来る」との確信を表明しました。