(VOVWORLD) - チャン・ダイ・クアン国家主席による今回の中国国賓訪問は、両国の指導者による政治的信頼の強化、及び、両国関係の更なる発展を目指すものです。
チャン・ダイ・クアン国家主席 |
11日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席は中国への国賓訪問を開始しました。訪問期間中、クアン主席は、14日と15日の両日に北京で開催されるシルクロード経済圏構想「一帯一路」の国際会議にも出席します。クアン氏が国家主席として中国を訪問するのは今回が初めてで、この訪問は両国関係を新しい発展段階に引き上げると期待されています。
伝統友好を保存・拡大
近隣国のベトナムと中国の歴史の間には、浮き沈みが多いですが、協力と友好はその歴史の主な流れです。特に、現在、両国は二国間関係の発展を共通利益として重視しています。中国駐在ベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使は次のように語りました。
(テープ)
「これは両国関係の大きな方向です。ここで再度強調したいのは、ベトナムの党・国家・国民は終始一貫として中国の党・国家・国民との友好協力関係を重視しているということです。また、ベトナムは両国の間に残っている問題を解決し、両国の戦略的で全面的なパートナーシップをさらに促進させたいという方針です。これは、ベトナムの終始一貫した優先的な外交政策です。」
越中協力 全面的で効果的
両国の党・国家・国民の努力により、両国関係は全面的かつ効果的に発展しており、多くの成果を収めています。この10年、両国の貿易総額は約10倍になっており、2016年は720億ドルにのぼっています。中国はこの13年連続でベトナムの最大貿易相手国であるのに対し、2016年、ベトナムはASEAN東南アジア諸国連合において中国の最大貿易相手国になっています。他の分野も印象的な成果を収めています。在中国ベトナムのダン・ミン・コイ大使は次のように語りました。
(テープ)
「2016年、ベトナムを訪れた中国人観光客は280万人にのぼっており、この傾向はまだ続いています。一方、2016年中国を訪れたベトナム人観光客は約200万人で、その数についてベトナムはASEAN諸国においてトップに立っています。そして、両国は陸上の国境地帯の管理において緊密に連携し、平和で友好な国境地帯作りに取り組んでいます。」
ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、両国の指導者らは、対話などを頻繁に行い、率直に話し合っています。双方は、両国の指導者らの認識、及び、国際法に基づいて友好的な交渉を行い、両国が受け入れられる基本的かつ長期的な解決策を見出すことで一致しています。また、DOC=海上行動宣言を完全に履行し、ASEANと協力してCOC=海上行動規範を早期に作成することについて合意しています。
互恵関係を促進
在中国ベトナムのダン・ミン・コイ大使は、こうした中、チャン・ダイ・クアン国家主席が今回、中国を国賓として訪問し、「一帯一路」の国際会議に出席することは両国関係の発展に大きな意味を持っていると強調し、次のように語りました。
(テープ)
「中国側は、シルクロード経済圏構想「一帯一路」が国際法、国連憲章、互恵、国際協力、Win-Winという原則に基づいて展開されることを公約しています。ベトナムはこの構想に関心を寄せています。チャン・ダイ・クアン国家主席がこの構想に関する国際会議に出席するのは、ベトナムがこの会議の成功を支持していることを示しています。」
クアン主席による今回の中国訪問は、両国の指導者による政治的信頼の強化、及び、両国関係の更なる発展を目指すもので、両国関係の大きな節目になることでしょう。