21日夜、チュオン・タン・サン国家主席率いるベトナム政府高級代表団はハノイに到着し、中国の習近平国家主席の招きに応じて行われた中国国賓訪問を終えました。

中国訪問にあたり、サン主席は習近平国家主席と会談を行いました。会談で、習主席は「中国はベトナムとの友好協力関係を重視する」と明らかにしました。一方、サン国家主席は、中国との全面的協力と善隣友好関係を重視するというベトナム共産党と政府の終始一貫した政策を強調するとともに、中国共産党、及び、国民と協力して、両国間の全面的戦略協力パートナーシップを新しい発展段階に押し上げる用意がある」と語りました。両指導者は政治分野における両国間の関係を深化させるとともに、両国の高級指導者による相互訪問を強化し、両国の共産党や各機関、地方間の協力合意を効果的に履行することで一致しました。
さらに、経済、貿易、文化、観光、医療などあらゆる分野における互恵関係を強化することで合意しました。サン主席は「今後両国は『2015年をめどに両国間の取引総額を600億ドルにする』目標達成のために全力を尽くすよう」希望を表明するとともに、ベトナムのインフラ整備、製造業、裾野産業分野に大規模な投資プロジェクトを行いたいという中国の意向を歓迎しました。
この訪問にあたり、習国家主席とサン国家主席は全面的かつ戦略的協力パートナーシップの促進に関するベトナム政府と中国政府の行動計画、両国の国防省間の協力合意書、海上の漁業活動問題に関わるホットラインの開設に関するベトナム農業農村開発省と中国農業省との協力合意書、中国海洋石油総公司とベトナム石油総公社が「北部湾(トンキン湾)における石油・天然ガス協力第4回改正枠組協定など10件の協力文書の調印式に立会いました。
双方は海上問題に関して、きたんのない意見を交換しました。双方は『中国とベトナムの海上問題解決指導原則に関する合意書』を厳格に実施するとともに、双方に等しく受け入れられる根本的かつ長期的な解決策を模索するため、政府レベルの国境線に関する交渉体制などを効果的に活用することで一致しました。
サン主席による今回の中国訪問でサン主席と習主席が達成した合意書は両国関係に新しい発展段階を切り開くことでしょう。