(VOVWORLD) -現在、日本はベトナムの重要な貿易相手国の一つであり、ベトナムの最大のODA政府開発援助の供与国、対ベトナムの第2の投資国となっています。
グエン・スアン・フック首相の招きに応じて、10月中に、菅義偉首相がベトナムを訪問します。日本の首相が就任後初の外遊先としてベトナムを訪れるのは今回が2度目です。これは政治、経済面におけるベトナムと日本との関係が良好に発展していること、および、日本がベトナムを始め、ASEAN加盟諸国との関係を重視しているという日本の終始一貫した外交政策を示しています。
菅首相の今回のベトナム訪問はベトナムと日本との広範な戦略的パートナー関係が良好に発展している背景の中で行われます。現在、日本はベトナムの重要な貿易相手国の一つであり、ベトナムの最大のODA政府開発援助の供与国、対ベトナムの第2の投資国となっています。
終始一貫した政策
菅首相が就任後初の外遊先としてベトナムを訪れるのは安倍前首相の経済外交政策を継続するという菅首相の主張を実現するものとされています。これはベトナムに対する日本の終始一貫した立場の表れです。
日本がベトナムへの援助を再開した1992年以来、日本は常にベトナムとの関係を重視しています。日本はG7=先進7か国 において、ベトナム共産党書記長が初めて訪れた国となった他、ベトナムとの戦略的パートナー関係を結ぶG7の初めての国でもあります。また、日本はベトナムの指導者を日本で2016年に開かれたG7首脳会議に招待したG7の初めての国でもあります。
1992年以来、日本はベトナムにODA援助を行ってきました。現在、日本からのODA援助は世界各国から受けたベトナムのODA援助総数の3分の1を占めています。これらの貴重な援助は貧困解消、経済発展に効果的に使用されてきました。日本からのODA援助で建設されたノイバイ国際空港やタン・ソン・タット国際空港、ニャッタン橋などは両国間の友好協力関係の象徴となっています。
両国が外交関係を樹立してからおよそ50年が経った現在、両国はアジアにおける平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップを構築しています。ベトナム外務省のグエン・コク・ズン次官は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムと日本との関係は非常に特別なものです。日本はベトナムを重視しています。現在、日本はベトナムの多くの分野に投資を行っています。その他、日本はベトナムの最大の貿易相手国の一つです」
今後も、引き続き重要で、信頼に足る相手
両国関係がこのおよそ半世紀に収めてきた成果は菅首相の今回のベトナム訪問を機に引き続き強化、発展されることが期待されています。今後も、デジタル技術、情報通信、再生可能なエネルギーなど21世紀の優先的分野において、ベトナムは日本人投資家の信頼に足る投資先となります。その一方、ベトナムは日本の企業の人材の供給源となります。両国関係の展望について、ベトナム駐在の日本の山田滝雄大使は次のように語りました。
(日本語)
地域の安全保障情勢が複雑に推移している背景の中で行われる菅首相の今回のベトナム訪問に、双方は経済、貿易、投資の強化を目指す措置だけでなく、地域の平和、安定のため、情報交換、協力計画などについて意見交換を行います。菅首相の今回のベトナム訪問で両国関係が今後もさらに発展することが期待されることでしょう。