軍隊の非政治化

軍隊の非政治化 - ảnh 1

ベトナムの1992年憲法改正案の70条は「人民軍がベトナムの共産党、祖国及び人民への絶対的忠誠をしなければならない」と規定しています。ベトナムの憲法にこの規定が盛り込むことは初めてのことです。その内容は92年憲法改正案へ向けた意見集約過程において世論の支持を受けています。

ベトナム国防戦略研究院のブイ・ファン・キー教授は「いかなる国でも、軍隊は常に政治組織と繋がっている。」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナム人民軍はベトナム民主共和国生誕1年、及び1946年憲法公布2年を前にした1944年12月22日に創設されました。解放軍宣伝ベトナム人民軍、後にベトナム人民軍の創設に関するホーチミン主席の指示によりますと、この指示は団体の要求によるものでした。この場合の団体とは共産党のことです。当時は国家がなかったので、軍隊の源は共産党であったことが分かります。それは、ベトナム独自のものではなく、いかなる国でも軍隊は政党に対し忠誠でなければなりません。いかなる国も政権政党が必要です。」

現在、ベトナムの軍隊は、ベトナム社会主義の建設と防衛という二つの戦略に奉仕するために、正規化、近代化の方向に沿って建設されています。先ほどのベトナム国防戦略研究院のブイ・ファン・キー教授は次のように明らかにしました。

(テープ)

「祖国、人民及び党への忠誠は軍隊の本質と必要な任務です。その本質を持つ軍隊は非政治化されることが出来ません。」

一方、全人民国防雑誌の編集長グエン・ゴク・ホイ博士は「ベトナム人民軍創設以来この69年間、ベトナム人民軍は常に党に忠誠であり、党、祖国及び人民を防衛してきました。そこで、70条の新たな点は極めて必要で、ベトナム人民軍の活動へ向けた法的基礎に結びついており、社会主義法治国家の建設における党の戦略的思考にとって新たな進歩を示している。」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「この69年間、ベトナム軍隊は、常に、軍隊の理想的戦闘、思想及び組織という3つの基礎をして、党への忠誠をしています。実際、この69年間、党の戦闘の目標はまるで軍隊の戦闘の目標であることが分かりました。それは、人民の幸福のための民族独立と社会主義です。ベトナム解放軍宣伝部隊の設立はベトナム共産党の指導による愛国運動に従って、民族を解放することが狙いでした。また、この69年間、ベトナム人民軍の思想作業は軍隊へ党の思想を宣伝しています。そして、組織の面ではベトナム人民軍は指揮システムの傍ら、党組織システムを設けています。」

他方、ホーチミン国家政治行政研究院所属人権研究院のカオ・ドク・タイ元院長は「軍隊の党への忠誠という内容を憲法に盛り込むことは軍隊を低くすることではなく、制度・民族及び国に対する軍隊の政治的意識を向上させることである。現在の背景の中で、党への忠誠は、多方面において理解する必要がある。」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「党への忠誠は祖国の建設防衛路線に対し忠誠をしなければならないということで理解しなければなりません。その中にも、対外路線への忠誠、敵対勢力の罠に掛からないということもあります。次は、民族独立の目標への忠誠です。この忠誠は、現時点で、党と国家の困難を分かち合うことも含まれています。」

客観的実情とベトナム人民軍の形成と発展この69年間は、人民軍がベトナム憲法でベトナム共産党に対する絶対的忠誠を規定されることは合理なことであると示すものでしょう。

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