農業・農村発展を促進するベトナム


国の経済が多くの問題を抱えている背景の中で、ベトナムは農業・農村・農民の発展の促進に力を入れています。最近、各省庁、機関、部門、企業はこの問題に関する党と政府の政策、決議の実施に取り組んでいます。これらは、新農村づくり運動や、農業・農村開発事業に積極的に寄与しています。


農業・農村発展を促進するベトナム - ảnh 1

今年初めから、農業・農村・農民に関する多くの会議や、シンポジウム、座談会が行われてきました。中でも、「2010~2020年期の農業発展と新農村づくり運動における農民協会の役割の向上」に関する全国会議や、「農業の工業化近代化と新農村づくり運動」に関するシンポジュウムが世論の注目を集めています。


新農村の基準に達した村の割合が
10%

これらの会議とシンポジウムの報告によりますと、現在、新農村の基準に達した村の数は、889村となっており、全国の村の総数の10%に相当しています。これらの地方では、経済社会インフラが近代的に整備され、住民の生活が一段と改善され、環境保全も重視されています。

その結果は、政治システムの努力や、住民の支持・参加によるものと見られています。また、新農村づくり運動が、開始されてからこれまでわずか4年しか経たないものの、重要な成果を収めてきたことも示しています。


当面の任務と長期的任務

こうした中、新農村づくり運動指導委員会は、新農村づくり運動の重要性に関する各レベルの党委員会、行政、機関、企業、国民の認識を高めることを当面の重要な任務として定めました。

これに関し、党中央経済委員会のブォン・ディン・フエ委員長は次のように語りました。

(テープ)

「新農村づくり運動の成功を左右する要素は、各レベルの党委員会、行政、機関、企業、国民の認識です。次は、各レベルの党委員会、行政の役割です。3つ目は農業共同生産組合の発展です。」

また、指導委員会は農業生産の効果向上と農産物の質的向上を長期的な任務としてみなしています。この目標を達成するために、農業への投資を誘致し、あらゆる財源を活用し、新技術を導入する方針を打ち出しています。

これに関し、ブー・バン・ニン副首相は次のように語りました。

(テープ)

「小規模な生産モデルを維持したら、競争できません。家庭経済は重要な役割がありますが、各家庭間の協力、連携を強化しなければなりません。また、農業生産の再構築や、バリューチェーンによる生産の促進、生産・加工・消費における企業との連携の強化も重要です。」

さて、農業の工業化もベトナム農業の持続可能な発展を確保する要素と見られています。ベトナム政府は、2011~2016年期の新農村づくり運動を点検した上で、2016~2020年期の計画を立てますが、その中で、農業の工業化が優先課題とみなされます。これらの措置により、今後もベトナム農業が着実に発展していくと期待されています。

 

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