農産物の消費におけるデジタル化

(VOVWORLD) -現在、ベトナム北部のライチ生産地の多くはライチの収穫期を迎えています。しかし、新型コロナウイルス感染症が蔓延している状況下で、例年と同じように伝統的市場で売ることに多くの支障をきたしています。

果物などの農産物は新鮮な食品で、収穫期間と使用期限が短いので、輸送と販売を素早く行う必要があります。新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中で、国内外のEC=電子商取引サイトでベトナムの農産物を販売する動きが浮き彫りとなっています。

現在、ベトナム北部のライチ生産地の多くはライチの収穫期を迎えています。しかし、新型コロナウイルス感染症が蔓延している状況下で、例年と同じように伝統的市場で売ることに多くの支障をきたしています。

そのため、商工省は東南アジア最大級のEC=電子商取引サイト「ラザダ」、ベトナム最大手のIT企業FPTが運営するECサイト「センド」、AlibabaやAmazonなど世界的なECサイトと協力して、農産物の消費を支援しています。

5月14日以来、北部ハイズオン省タインハ県で栽培されるライチ「タインハ・ライチ」およそ4トンが電子商取引サイト「ラザダ」で販売されました。5月24日の一日間、ECサイト「センド」では6トンのライチが販売されました。

商工省貿易振興局のホアン・ミン・チエン副局長は次のように語りました。

(テープ)

「地元の行政府や関連各部門や機関は地元にある農産物の消費に深い関心を寄せています。そのため、各地方の行政府は地元の農家の農業生産と農産物の消費にデジタル技術を導入することを奨励しています」

電子商取引サイトで農産物を消費することに関心が集まっています。これは農産物流通の多様化に寄与するからです。ホーチミン市ハイテク協会のダオ・ハー・チュン会長は「農産物の消費に技術導入をすることは必然的であり、ベトナムの農産物の国内外での販売に重要な役割を担っている」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「生産業者や流通業者は先進的技術にアプローチできないので、技術業者は生産業者などの先進的技術の導入を支援しなければなりません。」

2021年1月に、科学技術省は企業の2021年から2025年までのデジタル化支援計画を展開し始めました。その中で、農業分野が優先的分野と位置付けられています。ですから、これはベトナム経済の重要な部門で、中小企業、生産協同組合、自営業者が多くあるのです。この計画は農業生産と加工、消費能力向上に役立つとされています。

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