「連結と主体的適応」の目標を掲げるASEAN議長国年

(VOVWORLD) -2020年は、ASEAN共同体創設5周年を迎えます。地域と世界が迅速、かつ、複雑に推移している状況の中で、ASEAN内の連結は、一層重要な意義を持つことでしょう。

2020年1月1日にベトナムは、ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を正式に就任します。「連結と主体的適応」という目標を掲げて、ベトナムは2度目となるASEAN議長国としての役割と責任を果たす用意があります。

ASEANの確実な連結の強化

過去50年間のASEANの発展を振り返ると、連結は、ASEANの強力と地位の向上に貢献してきたことが分ります。政治体制や文化、言語などの多様性を持つASEAN加盟諸国は、格差を縮小し、相違点を緩和させてASEAN共同体を形成してきました。そのような確実な連結のお陰で、ASEAN共同体は様々なチャンスと試練に主体的かつ効果的に対応するようになり、地域と世界の協力メカニズムにおける重要な存在となっています。

「連結と主体的適応」の目標を掲げるASEAN議長国年  - ảnh 1       ズン外務次官

今日の世界情勢、特に、大国間の戦略的競争が激化になることや、第四次産業革命の影響などは、ASEANに多くの新しい試練をもたらしています。そこで、ベトナムは、ASEAN2020年のテーマを「連結と主体的適応」に選んだのです。連結と発展している共同体は外部からの影響に主体的に適応する必要があります。逆に、ASEANは団結した共同体になるなら主体的に対応する可能性があります。

このことについてグエン・コック・ズン外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「共同体の主要な要素は、加盟諸国が連結し合わなければなりません。各国を繋ぐための接着剤を探さなければなりません。それは、団結、統一です。共同体の共通の経済や、文化、認識、利益などを連結し合う必要があります。我々は、共同体の利益の為に共に行動しなければなりません。特に、第四次産業革命は多くのチャンスに伴う大きな試練をもたらしますので、ベトナムだけでなく共同体全体は、それらに確実に適応する必要があります。」

古き任務、新しい試練

2020年はまたベトナムがASEANに加盟してから25周年を迎える年でもあります。そして、ベトナムがASEAN議長国を務めるのは今回が2度目です。10年後の今日、ベトナムの地位、ASEANの役割と地位、地域と国際の情勢は大きく変化してきました。2020年ASEAN議長国としてのベトナムは、「ASEANの発展スピードの維持、これまでの成果の継続と発揮、自国のアイディアによるその発展スピードを向上させるという目標を設定しています。

ズン外務次官はさらに次のように語りました。

(テープ)

「私たちは、2025年までのASEAN共同体構築に関する総合計画の完成を精力的に取り組む必要があります。こうした認識に基づいて、私たちは、地域と世界の諸問題に対するASEANの共通の見解と立場を共同でとっていくことになります。例えば、昨年、ASEANは、大国からの『一帯一路』や、『インド太平洋』などの構想で共通認識を達成しました。これは素晴らしい努力でした。ベトナムは、その努力を続けてゆきます。」

その一方で、ベトナムは第四次産業革命の適応をASEAN議長国としての優先課題の一つに見なします。これに基づき、ベトナムはASEAN加盟諸国と共に、人材育成、スタートアップ、スマートシティ建設などを集中的に行うことになります。

ASEANはベトナムにとって戦略的重要な役割を持っており、ベトナムの外交政策の中で優先課題の存在です。繁栄と国民のための強固なASEAN共同体は、ベトナムが望む目標となっています。

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