既にお伝えしましたように、7日午後、ハノイで開催中の第15期国会第3回会議で、2日間半におよぶ閣僚への質疑応答が始まりました。質疑応答は、有権者の関心事や、国の発展を促す対策などを主な内容とし、国民の注目を集めています。

今回の質疑応答で、閣僚らは農業・農村開発、金融・銀行取引、交通・運輸などに関する国会議員と有権者の質問に答える予定です。そして、最後に、ファム・ビン・ミン副首相は政府を代表して、議員の質問に応答します。

国会で議員らの質疑に応答する閣僚ら

質疑応答の内容 有権者の関心事に応える

国会事務局のブイ・ヴァン・クオン局長によりますと、国会常務委員会は、全国各地の国会議員団からの質問や、有権者の意見と願望のとりまとめ、また、政府の報告や国会の討議中に浮かび上がった問題に焦点を定め、質疑応答の内容を決定したとしています。この内容は、国会議員らの意見集約と課題に対する真摯な取り組みによるものであり、新型コロナ収束後の経済回復だけでなく、長期的な経済成長を目指すものでもあるとしています。クオン局長は次のように語りました。

（テープ） 

「閣僚への質疑応答は、国民と議員らの関心事や意見、願望を反映すべきです。法律によりますと、質疑応答の内容は全国各地の国会議員団はもちろん、関連省庁にも共有しなければなりません。国会議員団と関連省庁の意見をまとめてから、国会の民族評議会と各委員会に送ります。国会と国会常務委員会の各委員会と機関は投票を行い、質疑応答の内容を最終化します」

質疑応答 発展事業に役立つ

閣僚への質疑応答は常に、国民の注目を集めています。その内容は国民の関心事と国の発展に関連するものだからです。今回の質疑応答は社会経済の回復と開発を目指す財政金融政策の展開、証券市場と社債市場の健全化、銀行の不良債権の処理、農業の持続可能な開発など、最近浮き彫りになった問題と課題に集中します。ブオン・ディン・フエ国会議長は質疑応答の質を高めるために、閣僚らと議員らの役割は大きいと述べ、次のように語りました。

（テープ）

「国会は2日間半にわたって閣僚への質疑応答を行います。質疑応答の質を向上させ、全国民の要求と願望に応えるために、建設的かつ率直にディスカッションを行い、問題と課題を詳しく分析してその対策を打ち出す必要があります」

国会と政府の周到な準備により、今回の質疑応答は成功し、国民の願望に近づくことでしょう。