(VOVWORLD) - これまで、ベトナムは国境地域の安全保障や海と島の領有権を確保し、国の建設発展に平和な環境をつくり、地域と国際社会への参入に有利な条件を作り出してきました。
2018年、国境地域の安全保障は平和で安定した環境の維持、領有権の確保に焦点を置いています。
ベトナムと中国間の国境標識
写真提供:dulich.vnexpress.net
|
ベトナムは中国、ラオス、カンボジアと陸上国境線を接し、全長3444キロメートルに及ぶ海岸線はバクボ湾(トンキン湾)と東部海域(南シナ海)、及びタイランド湾に接しています。長年にわたり、ベトナムは国境に関する条約や合意書を遵守し、国境地域の平和、安定や社会秩序を確保してきました。
2017年の際立った成果
2017年、ベトナムと中国は国境線画定・国境標識の設置に関する議定書、国境線管理規制に関する協定、及び陸上検問所と管理規制に関する協定といった3つの法的文書に従って国境地域の管理と保護で緊密に連携しました。また、共同巡回や情報交換、越境犯罪の防止対策、電話会談などの活動が頻繁に行われました。
ベトナムとラオス・カンボジアとの国境標識
写真提供:dulich.vnexpress.net
|
他方、ベトナムとラオスは2017年9月5日に、国境線と国境標識に関する議定書、及び、国境と陸上検問所の管理規制に関する協定を発効させるため、必要な手続きを完成しました。同年、国境地域にある各地方と当局者は国境地域の巡回や監視、発生した問題の解決で積極的に協力しました。その他、草の根外交、製品の交換、健康診断と治療、教育などが法律に則って行われてきました。
ベトナムとカンボジアの国境線に関して、双方は領土、国境、海と島に関する問題の解決に努力し、ベトナムの領有権と裁判権が確保されました。特に、東部海域(南シナ海)問題の解決でベトナムは国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って政治的・外交的手段でベトナムの海域、大陸棚、島嶼の領有権に対する違反行為と断固として戦い、領有権の確保に尽力するとともにベトナムの正当な立場に対する国際友人の支持を活用しました。
領有権の確保を目指す国境線の画定
2018年、ベトナムは中国と締結した法的文書に従って、陸上国境線の管理にあたるとともに発生問題を見守った上で、適宜に処理しています。一方、ベトナムとラオス間の国境標識の増強を完成した他、カンボジアと協力し、陸上国境線の確定・標識の設置を法制化する計画です。特にCOC=海上行動規範の作成に関するASEAN=東南アジア諸国連合と中国との交渉に積極的に参加し、関係各国と海上安全保障や領有権に対する違反行為との戦いで協力を強化しています。
実際、ベトナムはチャンスを生かし、困難を乗り越えて、国境と海、島の領有権の確保が図られ、国の建設・発展事業に平和で安定した環境を作り出してきました。今後も、ベトナムは残っている問題の解決に取り組み、国境地域の安全保障や領有権の確保を目指しています。