16日、チュオン・タン・サン国家主席夫妻は羽田空港に到着し、国賓として日本訪問を開始しました。日本外務省の高官らと日本駐在ベトナム大使館の幹部らが空港にサン主席を出迎えに行きました。空港で、サン主席夫妻を歓迎するための祝砲が発射されました。
サン主席夫妻
訪問の前に、サン主席は、記者団のインタビューに答えた際、「日本とベトナムは良好な関係を築いていて、今回の訪日を、戦略的パートナーシップをより高いレベルに引き上げることを議論する機会としたい」と述べて、日本との包括的な関係強化を望んでいることを明らかにしました。
そのうえで、日本とベトナムが共に交渉に参加している、環太平洋パートナーシップ協定については、「すべての交渉参加国は可能なかぎり速やかに協 定が発効されることを望んでいる。この協定はアジア太平洋地域を世界の経済成長のけん引役とする、強い力となるだろう」と述べて、輸出の拡大などにより、ベ トナムの経済成長にも大きく貢献するとして、早期の交渉の妥結に期待を示しました。
訪問期間中、サン主席は茨城県の経済施設などを訪れる予定です。なお、サン主席が国賓として日本を訪問するのは今回が初めてです。